台湾では「IQ(知能指数)」よりも「EQ(Emotional Quality…心や感情の知能指数)」を重視する文化があり、どんなに頭が良くても、相手を尊重した言動が取れない人間は「EQが低い」とみなされ、支持を集めることはできないそうです。
台湾のコロナ対策は専門的知識に基づいており、スピーディーで合理的で、ときには厳しい。でも、政府の発信には人間味が感じられ、信頼感を得ることをとにかく大事にする。まさにIQとEQがあわさった対策のように私には見えました。
ちなみに、観光・文化・芸術事業従事者を含め、影響を受けた市民にさまざまな補償金を支給したことも、信頼を得ることにつながったようです。
疑問を行動に変えていきたい
一方の日本。コロナのニュースを追いながら、私は日本のいい部分に気づくことができました。
日本人の高い衛生観念、外出禁止じゃなくても自宅で自粛する人が多いまじめな国民性、もともとの医療レベルの高さ、病院に行きやすい健康保険制度、各現場の奮闘……。政府や自治体からの補償もどんどん拡充されています。
とはいえ、政府の動きや国のシステムに関して、個人的には首をひねることもたくさんありました。でも台湾取材を通して、その疑問をちゃんと自分の行動に変えることが大事だなと思ったのです。近藤さんが執筆したオードリー・タンIT大臣のインタビュー記事からもそういうことを学びました。
というわけで、台湾取材から学んだつかれない家族をつくるヒントは……
↓
投票に行き、政策をちゃんとチェックし、問題があれば声をあげよう。
自分のためにも、自分の子どもの将来のためにも。
早く日本がコロナを収束させて、台湾と日本で旅行客が行き来できることを祈ります!
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