テレワークで憂き目に遭うのはどんな社員か

コロナ後は「優秀なテレワーカー」の時代に

(写真:KY/PIXTA)  
新型コロナウイルスの感染拡大により、人の移動が制限され、政府は企業に対して出勤の抑制を要請している。コロナ禍によって半強制的に導入されることになったテレワークだが、うまくいかず、職場が機能不全に陥っているという話も出ている。
では、どのようにすればテレワークは円滑に進むのだろうか。そして、コロナ後の働き方はどのように変わるのか。
現在、総勢5万人以上のテレワーカーを抱え、Googleや日本生命、地方自治体などのテレワーク導入を推進するベンチャー企業「イマクリエ」の鈴木信吾社長にテレワークを導入する際の注意点などについて聞いた。

テレワークを成功させる3つのステップ

──テレワークに切り替わった途端にレスポンスが遅くなる部下がいるかと思えば、SlackやZoomの扱いに四苦八苦するなど、突然のテレワークに混乱する職場があるようです。

現在、テレワークの導入によって起きているトラブルの多くは、業務の大半をリモートで済ますという、テレワークの最終形態をいきなりやろうとすることが原因だ。テレワークを導入するには次の3つのステップを踏み外さないことが重要だ。

まず、(1)効率化を図るために社内の業務を見直し、専門的で限られた業務をアウトソーシングすること。これができたら、(2)シニア人材や家族の転勤、介護で離職せざるをえない人など、オフィスに出社できない社員の受け皿としてのテレワークを導入すること。そして、(3)正社員が担っている現状業務を遠隔で行うこと。このうち(1)と(2)を経験することなく、いきなり(3)を始めたら混乱が起きるのは当然だ。

これまでの働き方とガラリと変わるので、管理職サイドの指導力も問われる。最初のうちは業務の切り出しから、時間の管理に至るまでサポートしてあげるのが理想。「今日からテレワークになりました、皆さん自宅でもしっかり仕事してください」では絶対にうまくいかない。「この提案書の草案を何時までに作ってね」「企画書、ここを直してほしい。間に合わなかったらAさんに引き継いで」など、細やかな指示が必要だ。

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