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岩田健太郎「病院の待ち時間が長い根本原因」 諸悪の根源は「医者と患者の共犯」にある

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必要ないのに外来の患者さんがどんどん入ってくる。「うちの外来は夜の時までやってるんだ」って偉そうに言うお医者さんがよくいるんですが、つまりは看護師さんや事務の人もずっと付き合ってなきゃいけないってことですよね。

そんな時間まで続けないと外来が回らないとすると、オペレーションがそもそも間違ってるんじゃないか、という発想がないわけです。

本当は、患者さんを半分に減らして夕方の5時に終われるようなアポイントメントの取り方をするのが正しいやり方なんです。

日本の病院が混雑する理由

アメリカの病院には「リフィル(=再び満たす、補充)」というシステムがあります。これは何かというと、例えば高血圧の症状があるところで安定している患者さんは、同じ薬をずっと飲み続けるわけですが、日本ではその薬を処方してもらうためだけに外来に来るんですね。アメリカでは「それって無駄じゃん」という話になって、薬局に行くと同じ処方箋で何回も同じ薬をくれるんです。

同じ薬を何年も飲み続けている患者さんなんてたくさんいるんですが、日本だと薬をもらうにも、必ず外来に行って医者に診察を受けて処方箋をもらわないと、薬をもらえない。これがアメリカだと、1回薬をもらって、症状が安定していれば同じ薬を何回でも薬局でもらえる。その都度病院に行かなくていいのです。

話は変わりますが、2020年3月、インフルエンザの検査をしようとした医師がコロナウイルスに感染したことがきっかけになって、インフルエンザの検査をやめ、症状で判断するように日本医師会が指示しました。

これは非常に大きなパラダイムシフトなんですが、今でも患者さんはインフルエンザだと思ったら検査するもんだって思い込んでますよね。

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【問題は「医者と患者」の双方にある】

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