コロナ禍で見えぬプロスポーツの「出口戦略」 欧州では再開の動きだが、日本は依然不透明

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プロゴルファーにとっては、試合がない、稼げないというのは厳しい。また、選手だけではなく、プロキャディーにとっても契約によって違いはあるが、選手が稼いだ賞金のパーセンテージで収入を得ていることが多い。いってみれば、プロゴルファー、プロキャディーは、現状では収入ほぼゼロ、失職状態といえる。

男子ツアーでは今季25試合中8試合がなくなり、賞金総額32億5871万円(予定)のうち、既に7億7000万円を稼ぐ機会が失われている。

試合数が多い女子ツアーは今季37試合中14試合が中止となり、賞金総額39億3500万円(予定)のうち12億8000万円が選手の手に届かなくなった。

シニアツアーは18試合、賞金総額8億1900万円と男女に比べて規模は小さく、4、5、6月の延期となった試合の再日程を探っているが、準備なども考えると難しい面も出てくる。ただ、ツアーではないが、60歳以上のシニアプロで争う公式戦の日本プロ選手権グランド(60歳以上)ゴールド(68歳以上)は、6月開催から10月開催に変更している。

日本以上にコロナ禍の「出口」が見えていない中で、米ツアーでは男女ともメジャー大会を中心に日程を移せる試合は移動するなどして、既に再日程を発表している。男子は再開予定の6月第2週からの4試合は無観客での開催を目指している。

日本のゴルフは無観客に踏み切れない

ゴルフはオープンエアでゴルフ場も広く、「3密」になりにくい。このため、無観客試合をやりやすい環境ではあるが、日本では大会の性質から無観客試合に踏み切れない部分もある。

ツアーの試合で主催者が最も重視するのは、大会前に行われることが多いプロアマ戦だ。自らのクライアントを招待しての「おもてなし」が大会スポンサーとなるメインの目的なので、移動自粛の中でクライアントを招待するのは難しい。

主催者がプロアマ戦中止、無観客開催を了解しても、開催するゴルフ場が大会の入場券販売の権利を持っているケースもあり、無観客だと収入やゴルフ場の会員に対してのサービスもなくなる。

なにより「やる」というと「みんな自粛しているのに」と批判されることになるだろう。「同調圧力」というらしいが、テレビの情報番組などで実態以上の悪者がつくられて、非難を浴びることも、このコロナ禍でたくさん見てきた。

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