コロナ疲れで病む人・病まない人の決定的な差 「毎日お酒を飲む」「テレビ好き」な人は要注意

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少量でも「毎日」飲む人は、脳への悪影響は甚大です。週に2日は休肝日(まったくお酒を飲まない日)を作ったほうがいいでしょう。

お酒は、コミュニケーションの潤滑剤。人と一緒に楽しみながら飲むことをおすすめします。家族と飲む、あるいはオンライン飲み会で友人と一緒に飲むのはいいでしょう。

1人で飲むと飲酒量は増え、みんなと飲むと飲酒量はほどほどに抑制されます。お酒に飲まれるのではなく、お酒を上手に利用しましょう。

特徴その5.孤独な人

「孤独」は、うつ病や認知症のリスクを増やすだけじゃなく、メンタルにも悪影響を与えます。

外出自粛とは、家に閉じこもって、「誰にも会わない」こと。人間関係のロックダウンと勘違いすると「コロナ疲れ」を進めます。

友人などに”直接”会うのは好ましくないので、SNSや電話で連絡をとりあう、Zoomなどのテレビ電話で相手の顔を見るということは、とても大切です。

「高齢の家族」のケアも大事

高齢のお年寄りなどは、「コロナ感染が怖い」と家から一歩も出ずに、誰とも会わないという人も多いはず。コロナ感染対策としては、間違っていないのですが、スマホなどで友人や親戚と連絡をキープしてください。

家の扉は閉じても、心の扉は開けておく。そうでないと、「うつ」っぽくなります。「コロナ疲れ」が一番心配なのは、高齢者のみなさんです。コロナ感染すると重篤化するハイリスク群ですから、若い人たちの何倍もの不安と恐怖で毎日を過ごしているでしょう。

あなたに高齢のご両親、または祖父母がいる場合は、2、3日に1回電話してみましょう。あるいは、毎日、メールやメッセージを送りましょう。コミュニケーションは安心につながります。

安心は免疫力を高め、不安は免疫力を下げます。あなたの声やメッセージが、ご両親、祖父母の、コロナ疲れを癒やすこともあります。

外出自粛、そしてコロナウイルスとの戦いは、長期戦。あまりピリピリせずに、楽しみながら、「つながり」を大切にしながら、乗り越えていきましょう。

樺沢 紫苑 精神科医、作家

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かばさわ しおん / Shion Kabasawa

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴの イリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など著書多数。

 

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