テレビマンが予言する「5月の番組表」7大異変 収録休止は業界にプラスに働くかもしれない

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しかも、自粛してストレスがたまっている視聴者が多いだろうと思われる中、癒やしを求める人は確実に増えている。「犬・猫・子ども」はまさにジャストフィットするはずだ。

そのうえ、人間でロケを行えば、出演者の感染リスクがとても気になるが、動物や子どもの提供映像を使って番組を作るのであれば、リスクはほぼない。しかも、時間がある人が増えているわけだから、“いい映像”がこれからどんどん増えてくることも期待できる。

視聴者と制作者がWin-Winになる番組づくり

5.「料理研究家」の取り合いが始まる

外出自粛と営業自粛のため、外食をする機会が急激に減少している。そんな中、確実に、料理のレシピ紹介番組と、コンビニやテイクアウト、デリバリーの情報を紹介する番組がどんどん増えていくだろう。

自宅で食事を作り続け、近所で買ってきたものを食べ続けると、間違いなく飽きが来る。そんな中、簡単にできるアイデアクッキングや、買ってきたものに「ちょい足し」してできるおいしいレシピを紹介することは、テレビ制作者にとってもメリットが大きい。

そもそも、テレビには結構な数のグルメ番組や生活情報番組が存在しているが、これらの番組は飲食店でロケをすることが生命線だ。それが完全に絶たれた今、面白いトークを織り交ぜながら、わかりやすくレシピを紹介してくれる料理研究家は頼みの綱だ。

しかも、キッチンで撮影をするのであれば、大規模なロケを行わなくても、料理研究家の自宅で収録をお願いすることもできるため、感染対策もバッチリ。ということで、人気料理研究家の取り合いは激化すると思われる。

6.ニュースは「特集の再放送」や「番組休止」も

テレビ朝日「報道ステーション」でキャスターを務める富川悠太アナウンサーが、新型コロナウイルスに感染したのは記憶に新しい。富川アナウンサー以外にも番組関係者から感染者が出たため、テレビ朝日は同番組のスタッフ全員を自宅待機にした。

報道ステーションのケースでは、他の報道番組からの応援などでなんとか番組の放送を続けることができた。しかし、今後またこうした「番組内でのクラスター感染」が起これば、「ニュースやワイドショーの番組休止」も十分にありうるのではないかと予想される。

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