――『塔の上のラプンツェル』『シュガー・ラッシュ』など、近年はディズニー・アニメーションの評価が非常に高く、興行的にも成功していますが、その躍進の理由のひとつとして「ピクサー・アニメーション・スタジオ」のジョン・ラセターをクリエーティブ・チーフ・オフィサーに迎え入れたことが大きかったと言われています。彼と一緒にやろうと思った理由を教えてください。
基本的にピクサーを合併した件については、ウォルト・ディズニー・カンパニーCEOボブ・アイガーの考えによるところが大きかった。ただし、クリエーティブな面に関しては、ピクサーとディズニーは、もともと非常に強力的な関係を築いていたからね。そういった土台を生かしたうえで、ジョン・ラセター、エド・キャットマルというすばらしいクリエーターの優れたビジョンを取り込むことができたのがいちばん大きかった。ちょうど彼らをトップに迎え入れたときは、ディズニー自身が、新たな風を必要としていたから、本当に彼らを迎えられてラッキーだったよ。
――ウォルト・ディズニー・カンパニーは、これまでマーベル、ルーカスフィルムなど優良なコンテンツを持つスタジオを傘下に収めてきました。次回作は『ビック・ヒーロー6(原題)』を映画化すると聞きました。これはどのような作品になるのでしょうか?
『ビック・ヒーロー6(原題)』は全米では11月に公開予定のアニメーション作品なんだけど、もともとドン・ホールという監督がマーベルコミックスの大ファンでね。マーベルコミックスの中でもかなりマイナーなコミックが原作なんだけど、それをアニメーションにしたいと言ってきたんだ。確かにあまり知られているコミックではなかったが、そこにあるモチーフがどこかディズニー・アニメーションに通じるようなものがあって、これならいけるんじゃないかと思った。実は日本のアニメーションに影響された部分もかなりあるし、そういう意味でどういう作品になるのか、楽しみにしているよ。
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