愛される『スパイダーマン』を作り上げた 名作を支え続ける二人のプロデューサーに聞く

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 全世界で7億5000万ドルの興行収入を獲得し、46カ国で初登場1位を記録。子どもから大人まで世界中の人々を魅了した『アメイジング・スパイダーマン』。その続編となる『アメイジング・スパイダーマン2』が4月25日より公開されている。
 本作には、マーク・ウェブ監督、アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、サリー・フィールドら主要キャストが続投。さらにデイン・デハーン、ジェイミー・フォックス、ポール・ジアマッティら豪華キャストの参加も話題となった。
 高圧電流を操りすべてを破壊する電撃魔人のエレクトロ、強力なサイ型アーマーですべてを粉砕する怪力鉄人のライノ、そして高速グライダーですべてを切り裂く空中怪人のグリーン・ゴブリンという強敵が3人も登場。スパイダーマン史上最大の危機とも言えるバトルが、前作を上回る迫力の3D映像で繰り広げられる。
 今回は長きにわたり、映画版『スパイダーマン』プロジェクトにかかわってきたキーパーソンとなる、本作プロデューサーのマック・トルマック(下写真左)とアヴィ・アラド(下写真右)とにスパイダーマンの魅力、今後のプロジェクトの展望などについて聞いた。

――今回の新作は前作に比べてさらなる進化を遂げました。1作目との違いは? 

アラド:今回のスパイダーマンは愛されるキャラクターとなった。(主人公の)ピーターは自分の力を認識して、それを正しいことに使えると自覚している。だからこそ、彼は少し自嘲的にもなれるし、ユーモラスにもなれるようになった。闘うときも、自分のパワーを楽しんでいるのが伝わってくると思う。

トルマック:彼は器用に、自信を持って仕事をしているんだ。もう彼には葛藤はない。スパイダーマンであることを気に入っていて、ジョークまで言えるようになっている。それはまさに自分がいい仕事ができていると自覚しているからだよ。

『スパイダーマン』でソニーと組んだことは大きい

――マーベルコミックスはディズニーの傘下に入りましたが、『スパイダーマン』シリーズはずっとソニー・ピクチャーズと組んで制作してきました。ソニーと組むメリットは?

アラド:スタジオがこういう大規模な作品を作るには、どうしてもソニーのような国際的な認知度、評価がある大きなスタジオと組む必要がある。ソニーは、アニメの技術も持っているし、大規模な配給・マーケティングのノウハウを所持している。制作費を賄える資金力も重要だ。でも、なにより度胸がなければ一緒に仕事はできない。10年前にソニーと一緒に組んだときは、僕がマーベルの最高経営責任者(CEO)で、マット(・トルマック)は、ソニー映像部門のVP(ヴァイスプレジデント)だった。ソニーが小切手を書いてくれて本当に助かったよ(笑)。

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