――今回の新作は前作に比べてさらなる進化を遂げました。1作目との違いは?
アラド:今回のスパイダーマンは愛されるキャラクターとなった。(主人公の)ピーターは自分の力を認識して、それを正しいことに使えると自覚している。だからこそ、彼は少し自嘲的にもなれるし、ユーモラスにもなれるようになった。闘うときも、自分のパワーを楽しんでいるのが伝わってくると思う。
トルマック:彼は器用に、自信を持って仕事をしているんだ。もう彼には葛藤はない。スパイダーマンであることを気に入っていて、ジョークまで言えるようになっている。それはまさに自分がいい仕事ができていると自覚しているからだよ。
『スパイダーマン』でソニーと組んだことは大きい
――マーベルコミックスはディズニーの傘下に入りましたが、『スパイダーマン』シリーズはずっとソニー・ピクチャーズと組んで制作してきました。ソニーと組むメリットは?
アラド:スタジオがこういう大規模な作品を作るには、どうしてもソニーのような国際的な認知度、評価がある大きなスタジオと組む必要がある。ソニーは、アニメの技術も持っているし、大規模な配給・マーケティングのノウハウを所持している。制作費を賄える資金力も重要だ。でも、なにより度胸がなければ一緒に仕事はできない。10年前にソニーと一緒に組んだときは、僕がマーベルの最高経営責任者(CEO)で、マット(・トルマック)は、ソニー映像部門のVP(ヴァイスプレジデント)だった。ソニーが小切手を書いてくれて本当に助かったよ(笑)。
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