発信ボタンを押すと、フィールドテストモードに切り替わる。この画面では「LTE」をタップ。次の画面では、「Serving Cell Info」をタップする。すると、画面に謎の数字が並ぶはずだ。ただし、すべての意味を知っている必要はない。
ここで見なければならないのは、「sel_plmn_mnc」だけだ。この数字が「50」~「53」のときは、auにつながっていることを意味する。逆に楽天モバイルの自社回線につながっていると、sel_plmn_mncは「11」になる。
「11」のときは、容量無制限なので、データ容量を気にせず使うことができる。逆に、「50」などの数字が表示された場合は、5GB制限があることを念頭に、テザリングなどは最小限に抑えるようにしたい。どちらのネットワークをつかんでいるかをわかれば、賢く使い分けることができるというわけだ。
3. 2回線目として使うならeSIM化もオススメ
楽天モバイルは、後発だけあって、eSIMに対する取り組みが積極的だ。
XS以降のiPhoneは、物理SIMとeSIMのデュアルSIMになっている。そのため、楽天モバイルのSIMカードをeSIMとして発行すれば、今まで使ってきたキャリアも同時に利用することができる。データ通信のみ楽天モバイルに切り替えるようにすれば、番号ポータビリティで電話番号を移す必要もない。無料期間はお試しのつもりで、サブ回線用にeSIMを選ぶのは賢い使い方と言える。
新規契約時でeSIMを選ぼうとするとAndroidアプリが必要だが、すでにSIMカードを発行している場合は、オンラインで簡単にeSIMに切り替えることが可能だ。ブラウザーでmy楽天モバイルにアクセスして、ログイン後にメニューから「契約プラン」を選択。画面右上にある「各種手続き」をクリックした後、「SIMカード交換」を選択する。
その後、SIMカードタイプを「nanoSIM」から「eSIM」に変更し、「再発行を申請する」ボタンをクリック。申し込み番号から開通手続きを行うと、画面上にQRコードが表示される。これをiPhoneで読み込めば、eSIMに楽天モバイルの情報をダウンロードできる。ただし、手数料が3000円かかる点には注意したい。
【2020年4月23日18時30分追記】初出時、手数料の金額に誤りがありましたので上記のように修正しました。
eSIMの設定方法は過去に何度か本連載でも紹介しているため割愛するが、そのほかの設定は物理的なSIMカードと同じ。先に述べたとおり、「設定」の「モバイル通信」で楽天モバイル回線を選び、VoLTEをオンにしておこう。テザリングを利用する際には、APNの設定も忘れずにしておきたい。
300万回線まで1年無料で使える楽天モバイルだが、冒頭に記載したとおり、現時点ではiPhoneは動作保証の対象外になる。通話料が無料になる「Rakuten Link」のアプリもiPhoneでは利用できず、30秒20円の料金がかかる。こうした注意点はあるものの、1年間は料金がかからず、データ通信が使い放題なのは魅力。お試し感覚で申し込んでみてもいいだろう。
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