政府のチグハグな対応にイラっとする人の目線 庶民から見ても「どうして、そうなるの?」

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●1日当たりのPCR検査数は最大で300(2月18日)

この時点で日本のPCR検査は300件。国内外からの批判を受けて2月18日で3800件、3月30日現在で最大で1日当たり9000件を可能としているが、たとえば厚生労働省の発表によれば、4月6日12時時点でPCR検査の実施人数は空港検疫とチャーター便帰国者の分を足して4万1672件で前日からの増加分、つまり1日に実施した件数は1533件にとどまっている。

日本の場合、100万人当たりの検査数はわずか117人(3月20日現在、英国オックスフォードグループより)、韓国の6148人、オーストラリア4473人、ドイツ2023人とはレベルの違う低さだ。日本は、ドイツの17分の1、韓国の52分の1でしかない。

●安倍首相の独自判断で小中高の2週間休校を表明(2月27日)

安倍首相が、専門家に意見も聞かずに独断で決めたと言われる。

「お肉券」と「お魚券」がなぜ出てくる?

●東京五輪の延期を発表(3月24日)

今回の新型コロナウイルスの対応で最も疑問に思われているのが、この東京五輪延期が早期に決断できなかったことだろう。世界の流れに逆らって強気の姿勢を関係者が主張し続けた。しかし、いまとなっては2021年7月の開催さえも怪しくなってきている。

●生活支援にお肉券とお魚券が浮上(3月下旬)

かつて、マリー・アントワネットが飢えに苦しむ民衆を見て「パンがなければケーキを食べれば良い」と言ったのと同じようにとらえられたのが、自民党農林部会や水産部会が実現を目指していた「お肉券」と「お魚券」だ。自民党や安倍政権はコロナ対策を「政治献金の恩返しの場」と考えているのではないか……と多くの国民に思われたとしても仕方がない。

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