JKだって超知りたい「大学はいくらかかるのか」 高校生から人生に必要なお金を真剣に考える
花実は早速、大学の費用を調べてみた。
大学の学費は、国立・公立・私立によって違うし、さらに学部や学科によっても差があった。
国立は4年間で約459万円。医学部だと少し高くて約689万円。私立だと文系で約640万円、理系は約741万円だ(日本政策金融公庫『教育費負担の実態調査〈2018年〉』より)。
「高っ! 私立理系だと741万円か……」。さらに花実は、おそるおそる自分の志望大学である私立「三番町大学薬学部」の学費を調べて、驚愕した。
「6年間で1300万円!」
広告代理店に勤めている父はそこそこ年収は高いが、普通のサラリーマンで、母は派遣社員で会計事務所で働いている。「え、1300万円? え、え、大丈夫??? いや、絶対払えないだろうな……。となると……。
花実は、これまで親と一度もお金の話をしたことがなかったことを後悔した。「これって、もしかしたら、私、奨学金とか? 社会人になるまでに1000万円超も借金抱えるの!?」
花実は、さらに奨学金についてググってみた。
今や借金を背負って大学を卒業するのが当たり前
「学生支援機構の奨学金を利用したと想定される39歳以下の奨学金制度利用者は、おおむね2人に1人」
「平均324.3万円、借入総額は500万円以上が12.4%」
「奨学金の毎月の返済額は平均1万6880円。奨学金の返済期間平均14.7年」(労働者福祉中央協議会『奨学金や教育費負担に関する アンケート調査』調査結果の要約2019年3月より)
「平均で約15年間も返済に時間がかかっているなんて……」。軽いめまいのようなものを感じた。
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