JKだって超知りたい「大学はいくらかかるのか」 高校生から人生に必要なお金を真剣に考える

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小学校の家庭科で勉強したのは、「自分がどういうふうに生きたいのか、それを実現するためにお金をどうしていくのか」を考えることだったのだ。花実は、いまわかったような気がした。

10代から「ライプフプラン」を考えてみる

 花実は「生活科学クラブ」(家庭生活を科学的に研究するという部活)に所属している。以下は、その顧問・エマ先生から、花実へのアドバイスだ。

花実ちゃん、よく気がつきましたね。自分がどんな人生を送りたいのかを描いてみることを「ライフプランを考える」と言います。「お金の計画」を立てるうえで、夢や目標の実現に向けて、まず、自分のライフプランを立てることは大切です。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(2019年度)によると、「あなたは、ご自身やご家族の将来をどのようにしたいか、そのための経済的な準備をどうしたらよいかといった具体的な生活設計を立てていますか」というアンケートで、「生活設計あり」と回答した人が37.0%、「生活設計なし」とした人は55.7%でした。年齢別だと、「生活設計なし」が最も多いのは、20代で男性は62.4%、女性は68.5%です。

花実ちゃんのおじいちゃんたち、また、お父さんたち世代の多く、つまり「昭和の時代」は、学校を卒業して、就職して勤め上げ、リタイアメントを迎える「人生ゲーム」型の人生でした。

しかし、現在は、ライフスタイルが多様化しています。「人生の探し物」もしながら、冒険をしつつ、さまざまな選択をしながら、自分らしい生き方を実現していく、いわば、「ポケモンGO」型にも似た人生ですね。

「職業選択」「結婚の有無」「出産の有無」「マイホームの取得」をどうするか、「生きがいづくり」など、長い人生をいかに自分らしく生きていくかを考え、その実現のために「お金の計画」を立てることが不可欠です。

花実ちゃん、お金のこと、いっしょに勉強していきましょう。

(次回は7月12日の掲載予定です)

岩城 みずほ ファイナンシャルプランナー・CFPⓇ

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いわき・みずほ / Mizuho Iwaki

特定非営利活動法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、お客様の利益を最大限に、中立的な立場でのコンサルティングほか、講演、執筆を行っている。
慶応義塾大学卒。NHK松山放送局を経て、フリーアナウンサーとして14年間活動後、会社員を経てFPとして独立。著書に増補改訂版『人生にお金はいくら必要か』(山崎元氏と共著・東洋経済新報社)、『やってはいけない!老後の資産運用』(ビジネス社)、『「保険でお金を増やす」はリスクがいっぱい』(日本経済新聞出版社)、『結局、老後2000万円問題ってどうなったんですか?』(サンマーク出版)ほか多数。HP

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