「テスラ・モデル3」乗ってわかった意外な実力 恐ろしく速いだけでなく各種装備も充実

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理由は、皮革は野蛮だし、牛の飼育が増えるとげっぷによりCO2が増加するという、環境保護的観点から人工皮革の採用に踏み切ったそうです。

フロントに開口部らしい開口部がない(写真:LEON編集部)

ちなみに色はブラックあるいはホワイトが選べます。昨今は高級車を中心に、リアルレザー離れが起きているので、エコロジカルなありかたは、大いに評価してあげようではありませんか。

テスラは、単なる自動車好きが創立したメーカーというより、新しい時代のビジネススキームをうち立てることを目指してきました。そのため、BEVの開発は、バッテリー工場とセットになっています。

東京にも設置されはじめた超高速充電器「スーパーチャージャー」を使うと30分で約270キロ走行ぶんの充電ができるという(写真:LEON編集部)

「ギガファクトリー」とテスラでは呼ぶバッテリー工場は、ネバダ州の「ギガファクトリー1」、ニューヨーク州の「ギガファクトリー2」、そして2019年に立ち上がった上海の「ギガファクトリー3」とあり、こののち欧州市場を視野に入れたベルリンの「ギガファクトリー4」が予定されているというぐあい。

ほかのメーカーもステラを追従

バッテリーとインバーターを、車両とともに自社生産することこそ、BEVで利益を上げていくのにもっとも必要なこと、とテスラはわかっているのです。ほかのメーカーもいまはバッテリー工場立ち上げの計画を発表して、追従しています。テスラは早かった。

日本での価格は、「スタンダードレンジ・プラス」が511万円、「ロングレンジAWD」が655万2000円、そして「パフォーマンス」が約717万3000円。※為替により変動する場合があります。

(小川フミオ/ライフスタイルジャーナリスト)

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