「1ドル=100円割れ」の円高になるかもしれない

新型コロナショック一服後にやって来るもの

東洋経済新報社の記者・編集者が、SBI証券のチーフストラテジストの北野一氏とともにマーケットを展望する月1回の動画連載「Monthly TREND REPORT」。第4回のテーマは「新型コロナウイルス影響下の『為替』と『企業業績』」について。前編では北野氏が今後のドル円相場を大胆に予測します(この番組の収録は2020年3月中旬に行いました。詳しくは動画をご覧ください)。

「1ドル=85円前後」になっていてもおかしくない

新型コロナウイルの拡大で、金融市場は大混乱に陥っている。株式市場は大暴落、金利は急低下、原油相場も急落した。為替相場もドル円相場で見ると、一時は1ドル=100円台の前半までドル安円高が進んだ。

上の画像をクリックするとSBI証券「Monthly TREND REPORT」のページにジャンプします

だが、現在は1ドル=110円前後で推移している。北野氏は「一見『ドル安円高』に見えたが、実は『ドル高円安』ではないか」と指摘する。

北野氏は「従来ならドル円相場は金利差で説明できた。すなわち、日米の金利差が1%縮小すると、ドル円は約13円円高に振れてきた。(アメリカがゼロ金利政策をとったことで)1年前と比べて日米の金利差は2%縮小したので、「2×13=26円の円高」、つまり1ドル=85円前後になっても不思議はない」という。

これまでの常識が崩れたのだろうか。現在は、新型コロナ危機でドル需要が高まっているのでドル高になっていると言われているが、北野氏は平時のマネーの流れに注目する。「従来なら金利は債券投資を通じたお金の流れで決まっていたが、今は債券よりも株式投資を通じたお金の流れが急拡大している。これがドル高円安の背景になっているのではないか」。

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