アルバイトなら、動画5秒で採用を決めることも
確かに動画はエントリーシートのような紙1枚よりも応募者に関する情報をより多く得やすい。面接でも第一印象で合否が決まると言われることもあり、動画選考は従来のエントリーシートを基にした採用活動より、かなり効率的なのは言うまでもない。
では、市場規模はどれくらいあるのだろうか。新卒採用市場と中途採用市場は下記のような図となる(データの数字は、飯田氏へのヒアリングを元に概算)。
recmeは現時点で会員数2000人。この数字はリーディングマークが対象としている東大早慶の就職活動生2.5万人の約10%に当たる。年内には会員数3万人を目指す。収益モデルは成果報酬型。recmeを利用して採用につながれば、1人当たり約70万円前後を得られる。新卒人材紹介の相場観はそれくらいだ。
新卒採用の上位層だけではかなり小さい市場だ。飯田氏はまずは自分たちの主戦場である新卒の上位層にrecmeを浸透させ、後々は中途採用の上位層という横展開や、アルバイト層などへの縦展開も見据える。アルバイト層への動画採用の浸透については、このように自信をのぞかせる。
「recmeのローンチにあたって、渋谷でさまざまな職種の人に声を掛け、動画で人を採用できるかヒアリングしました。飲食店の店長などに聞いたところ、動画を5秒見れば決められるケースもあるようです」
アルバイトは正社員と比べると採用基準も緩く、応募者もまずは働いてみたいという気持ちが強い。履歴書1枚では人柄は伝わらず、飲食店の接客のような仕事でいえば極論元気が良かったり、愛想がよければとりあえず採用してみようという気にもなりそうだ。特に飲食店などの現場が忙しいところは、動画採用で採用活動の工数を圧縮できると生産性が向上し、recmeを活用する価値を見いだせるだろう。
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