いずれ来る「脱コロナ」を前に、期待できる企業 AI塾、顔トレ、脱100均・・・経済活動は死なず

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ベルテクスコーポレーション(5290)

【災害用】下水道が被災しても使える雨水貯留式の水洗トイレを開発。厚木市が導入。災害に備え公共施設での採用拡大目指す。

雨水を取り入れ必要な水を蓄える貯水槽と便槽を一体とした、災害時用のトイレシステム「レスキュート」を、グループのゼニス羽田が開発した。便槽は大容量の空間を確保しているため、下水道復旧まで貯留が可能だという。神奈川県厚木市の導入をきっかけに、各地で採用を増やしていく考えだ。2019年は千葉県が台風で甚大な被害を受けたように、毎年のように災害が発生する中、備えを強化する地方自治体はさらに増えていきそうだ。

ヤーマン(6630)

【コト消費】当社の美容機器用いた顔専門のトレーニングを提供する店舗を東京・青山に2月末出店。

家庭用美容・健康機器メーカーで高い利益率を誇るヤーマン。美顔ローラーなどを販売してきた同社が始めたのが、『四季報』記事にもある顔専門のトレーニングジム「FACE LIFT GYM(フェイス・リフト・ジム)」だ。最新機器がそろう環境の中、トレーナーが1対1でサポートする。自宅でも機器を使ってケアできるようにする点が特徴だという。自社製品を売るだけでなく、体験に結び付ける、新たなコト消費の試みと言えるだろう。

すららネット(3998)

【上向く】小学校の1人1台パソコン配備を追い風に、オンライン学習教材「すらら」は導入校伸長。認知度上がり学習塾、個人も契約数順調。

学力が高くない子どもにも適応するオンライン学習教材を、塾や学校、個人に提供するというビジネスモデルが非常にユニーク。政府が発表した経済対策の1つである「小中学校にパソコンなどの端末を1人1台配備」が追い風となりそうだ。業績は改善基調にあるが、こうした流れに乗ることができるだろうか。

ウィルズは優待、NECネッツエスアイはオフィス改革

ウィルズ(4482)

【優待倶楽部】新興市場企業中心に1月末時点で47社利用、上場機に1部企業に拡販。株主属性分析や電子議決権対応など付加機能訴求。

上場会社と個人・機関投資家をクラウド上でつなぎ、双方向の情報取得・交換を行う、株主管理プラットフォーム事業を手がけるのがウィルズだ。2019年12月に上場したばかり。個人投資家向けサービスの「プレミアム優待倶楽部」は、株主が登録することで優待ポイントが付与される、ポイント制株主優待が特徴。今回、優待制度の拡充を発表した会社の中には、優待倶楽部を利用した会社もみられた。1部上場企業を対象に顧客開拓を進める方針である。

NECネッツエスアイ(1973)

【続 伸】21年3月期も働き方改革支援がリモートワーク需要など取り込み成長。

【新オフィス】日本橋に最先端技術使う新オフィスオープン、働き方改革支援のショーケースに活用。

NECの通信工事部門が独立した会社。以前から、会社のオフィス改革・リニュ-アルソリューションに取り組み、業績を伸ばしてきた。人数が多くても快適に利用できたり、コミュニケーションが円滑になったりと、さまざまな角度から顧客のオフィス改善を進めている。新型肺炎の影響で、リモートワークの進展や拠点の分散などが注目されており、今後さらに働き方改革が進むのは必至の状況だろう。同社にも恩恵がありそうだ。

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