いずれ来る「脱コロナ」を前に、期待できる企業

AI塾、顔トレ、脱100均・・・経済活動は死なず

目先は悲観でも、長くは続かない。AIを使った個別指導塾など、将来を見据えた動きはもう始まっている(写真:Mills/PIXTA)

世界中で株価が暴落し、マーケットは完全にクラッシュ。かつてない大荒れに見舞われている。国内では、新型コロナウイルスの感染防止のため、小中高校は休校、あらゆるスポーツやライブ、イベントが中止され、商業施設の休業も目立つ。メディアの報道も危機感をあおり、暗い話題ばかりだ。

しかし、3月16日(月)発売の『会社四季報』(2020年2集春号)を見ると、こんな最中でも、多くの会社が成長を目指し、さまざまな手を打ち続けていることがわかる。今回はいずれ来る”脱コロナ”のときを見据え、春号の記述から、大きな変化を遂げた会社、そして成長に向けた魅力的なトピックスを取り上げてみる。

コメダはパスタで底上げ、城南はAI指導に乗り出す

コメダホールディングス(3543)

【パスタ】19年10月投入のパスタメニューは調理負担軽く客単価向上にも効果。ゴディバ監修の「ショコラノワール」等8商品を2月発売、新規客や休眠客を掘り起こす。

以前は名古屋の有名カフェチェーンだったが、全国で店舗展開が進んだ今では、スターバックスとも比較される存在になった。パスタなどの新メニューは、既存店売上高を底上げする効果がありそうだ。同社では珍しい、他社とのコラボ「ショコラノワール」(定番メニュー「シロノワール」の派生版)もネットを中心に話題になっており、こうした取り組みで新規客の開拓に本腰を入れる。業績は好調で、今2021年2月期も最高純益を更新する勢いだ。コメダは今後どんなメニューを投入していくか注目したい。

『会社四季報』(2020年2集春号)は3月16日(月)発売。書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

城南進学研究社(4720)

【新機軸】全個別指導教室にAI教材を順次配備、生徒が対人かAIを選べる形に。自社開発の小中学生向けWeb学習システムが経産省「未来の教室」の実証事業に。

集団予備校からの撤退など、業績面では厳しい城南進学研究社。ただし、個別指導塾「城南予備校DUO」では、プロ講師による授業か、AI(人工知能)が1人ひとりを分析し最適な学習教材を自動作成する個別指導か、選べるようにするなど、かなり先進的な仕組みになっている。

また経済産業省は、効率的な知識習得と創造的な課題発見・解決能力育成を両立する新たな学習プログラムの開発・実証を進めており、これが「未来の教室実証事業」。ポータルサイトでの情報発信やデータベース構築も進めており、ここでの採択をきっかけとして、システムが耳目を集めることになりそうだ。

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三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

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