コロナ危機が思わぬ商機?ネット企業の浮沈 イベントや興行中止・延期の余波は広範囲に

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C)利用が急増しているといえば、医療系のネットサービスもあるよ。医師にオンラインで相談できるLINEヘルスケアは、2月の利用件数が1月比で40倍になったとのこと。3月11日には経済産業省が開設した健康相談窓口の支援事業にも採択され、今後もまだまだ伸びそうだ。

今回、症状が軽かったり、感染拡大を懸念したりといった理由から、病院に行ったほうがいいのかどうかというところで迷う人も多いようだ。通院・診療の前に医師に気軽に相談できる点がニーズにうまくはまったといえる。

ネット通販は配送一時停止のトラブルも

デスク)ネット通販(EC)も伸びていそうだけど……。

C)出控えムードというか、人の多いところにはなるべく買い物に行きたくないという人たちの需要から、伸びているとみられる。楽天市場はセールやポイントキャンペーンの効果もあって、足元は好調だと言っているね。

ただ楽天市場のサイトやアプリでは、コロナ影響で「一部地域での集荷・配送の停止や遅延が発生しており、国内各所の運輸・配送にも影響が出る場合がある」とアナウンスしている。配送事業者や出荷倉庫で感染者が出てしまえば、一時的に機能を停止したり、別の拠点で代替したりせざるをえないから、現場が混乱する懸念がある。

注文が殺到して現場がパンクする事態も起きているよ。アスクルが展開する日用品EC・LOHACO(ロハコ)は、3月4日の15時から48時間休店して、自社倉庫から発送している商品の受注を一時的に停止した。アスクルによれば、「注文数が出荷処理能力を超えていて、2月末から2~3日の配送遅延が慢性的になっていた。社員の健康を考えると物流センターを24時間稼働させるわけにもいかないので休店せざるをえなかった」とのこと。

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オークションサイトやフリマアプリではマスクの転売が急増し、それへの対応遅れには批判的な声も上がった。政府がマスクの高額転売を禁じたことを受け、メルカリは3月13日からマスクの出品を禁止にすると発表している。市販品のほか、個人が手作りしたマスクの出品も対象だ。

ヤフオク、ラクマもおおむね同様のガイドラインの改訂を発表している。ただ、”抜け穴”を突くような出品はまだある。危機の時だからこそ、普段よりいっそう誠実な企業姿勢が問われるのかもしれないね。

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