コロナ危機が思わぬ商機?ネット企業の浮沈 イベントや興行中止・延期の余波は広範囲に

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デスク)動画関連に限らず、コロナ対応で自社のサービスを無償開放したり、割引で利用できるようにしたりする会社も相次いでいるね。

C)とくに多いと感じたのは、子ども向けのコンテンツや自宅学習に関連するサービスだ。学校との連絡に使えるツールやライブ配信で授業を行えるツール、ネットのプログラミング教材などが無料開放されている。給食の代替で料理の作り置きサービスを割り引くといった、家事サポートの事例もあるよ。

こういったサービスは、知っていても使い始めるきっかけがないという人も少なくない。今回のような危機対応時は、各社が利用者を増やすチャンスといえるね。

卒業式は「ビデオ会議システム」で

デスク)リモートワークに関連する業務支援サービスも需要が高まっていそう。

B)提供企業に外資系企業が多く、詳細な情報が発表されていないので実際の影響額はわかりにくい。ただ国内企業でいえば、ビジネスチャットシステムを提供するチャットワークは、2月の問い合わせ件数が2019年12月と比較して倍増したと説明している。すべてがコロナ影響によるものではないにしても、それだけ引き合いが高まっているようだね。

ビデオ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーションズは、グーグルでの検索件数がコロナ前と比べ5倍近くに跳ね上がっている。在宅勤務への対応のほか、中止にしたイベントをオンラインで開催したいという需要も大きいようだ。教育現場には上位プランを無償提供しており、卒業式をズームでやりたいという問い合わせが多いようだ。

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