「ベトナムの高速道路」は日本と何が違うのか バイク王国における高速道路のあり方とは

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ベトナムの高速道路には、「CT.01」から順に番号が振られており(CTはベトナム語で高速道路を意味する「Đường cao tốc」の略)、ハノイとホーチミンの二大都市を結ぶ大動脈が「CT.01」(区間としては、ハノイ―ホーチミン―カントー間のおよそ2000km)、ハノイ―ハイフォン高速道路が「CT.04」となっている。

ハノイ―ハイフォン高速道路(筆者撮影)

最初に走ったのは、ハノイからの日帰りの観光ツアーで最も人気のある世界遺産ハロン湾までの行程である。ハロン湾へは2003年にも訪問したことがあるが、その折には高速道路はなかったので、一般道を使って片道4時間と結構遠かったが、2015年にハノイ―ハイフォン間、2018年にハイフォン―ハロン間が開通し、所要時間が以前の半分の2時間あまりに短縮された。

最高速度はハイフォンまでは片道3車線で走行車線が100km、追い越し車線が120km、ハイフォンからハロンまでは片側2車線で走行車線が80km、追い越し車線が100kmとなっている。

高速道路開通で開発進むハロン湾

ハロン湾はベトナムを代表する観光地で、石灰岩の奇岩や島々が3000あまり海上に浮かぶ景観を船で遊覧するコースが定番となっている。

高速道路の開通によって、これまではハノイを早朝に出て、遊覧船を楽しんでハノイに戻ってくるのは夕方遅くになるというツアーが、朝9時から夕方5時までの間に楽々往復できるまでに劇的に短縮された。

世界遺産のハロン湾(筆者撮影)

その一方で、長期の休暇を利用して長めに滞在する欧米の観光客を当て込んで、ハロン湾周辺はリゾート開発が進み、すでに多くのリゾートホテルが完成しているばかりでなく、さらに多くの施設の建設が進んでいた。高速道路の開通で観光開発が一層進んでいる、そんな様子が垣間見える直近のハロン湾の様子であった。

ただし、国別で最も観光客が多い中国からの訪問客がほとんどいなかったため、クルーズのターミナルも出航する遊覧船の船内も閑散としていた。

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