高学歴でも「学ばないおじさん」の目に余る怠惰 中卒でも学ぶ意欲があれば組織のリーダーに
さらにはビジネス書も読まなければ、新聞も読まない中間管理職もいる。ニュースはスマホでしか確認しないから、日々知りえる情報は強烈に偏っているように見受けられる。そんな「学ばないおじさん」が組織のミドル層に巣くっていたら、外部からやってきた経営者(とくに外資系)に一発で退場させられるだろう。
私はかつて中央アメリカで青年海外協力隊として活動していたことがあるが、「お金があったら、食べ物よりも本を買いたい」と話す同僚もいた。彼が日本企業の実態を知ったら、どう受け取るのだろうか。
私はヤンキーでも暴走族でもなかったが、家が貧乏で大学には行かせてもらえなかった。それにもかかわらず現在私は、高学歴で、高難度の資格を持ったコンサルタントたちと一緒に仕事をさせてもらっている。夢のようで、すばらしい体験だ。大変ありがたい経験だ。
私は社会に出る前より、社会に出た後のほうがはるかに勉強した。劣等感があったせいか、ずっとその姿勢を絶やしたことはない。そういう意味では、これからの時代、「高学歴」より「恒学歴(こうがくれき)」の人の時代なのではないだろうか。
社会に出た後も勉強し続けることが大切
「恒学歴」とは高い学位を持って社会に出た人ではなく、社会に出てからも恒(つね)に学んできた歴史のある人材のことだ。昔から「高学歴」という響きに私はあこがれを抱いてきた。しかし長年現場にいて、あまりに「学ばない高学歴おじさん」を目にしてきた。ますます不確実性の高い時代に突入するからこそ、「高学歴」よりも同音異義の「恒学歴」のほうが企業には求められているのではないだろうか。
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