高学歴でも「学ばないおじさん」の目に余る怠惰 中卒でも学ぶ意欲があれば組織のリーダーに
「会社を立ち上げたとき、ヤンキーや暴走族しか当社には来てくれなかった。しかし、そのヤンキーや暴走族の1人は今では製造部長で、もう1人は東京支社の支社長をやっている」ある大企業のA社長は、うれしそうにそう話した。
元ヤンキーだった彼らが入社して30年近く経った後、この会社は世界的企業になった。彼らは今や会社の屋台骨を支える幹部に育ったということだ。
A社長は「彼らは今も基本的にあほですが」と言うが、彼にとっては痛快にちがいない。就職すら危ぶまれた中卒や高校中退の若者が、数十年後には、名高い大学を卒業して入社してくる社員たちが慕う組織のリーダーに育っていったのだから。
私は企業の現場に入って目標を絶対達成するコンサルタントだ。多くの経営者から「経営目標を絶対達成したい」という相談を受ける。にもかかわらず、勤勉な40代、50代の管理職や経営幹部と出会うのはまれだ。
企業では「黒字リストラ」が出てきている
今年の1月初旬、「黒字リストラ」の記事を執筆したところ、とても大きな反響があった。「黒字リストラ」とは好業績でも、人員削減に着手する企業が後を絶たない状況を意味する。
2020年1~2月に早期・希望退職者を募った上場企業は延べ19社にのぼる(東京商工リサーチ調べ)。この中には増収増益で、今後を見据えた「先行型」リストラも見受けられる。こうした「黒字リストラ」は今後も続くどころか、加速していく可能性が高い。
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