年4回海外出張のママが子育てを乗り切るコツ 「なんでも自分でやる」ことの見直しが必要だ
転職して4カ月目、娘が10カ月のときには、初めての海外出張がありました。それから今まで、年4回・各1週間ほど、会社の拠点があるシンガポールに滞在します。最初はまだよかったけれど、1歳を過ぎて物事がわかるようになると、出発する日にさびしがるようになるんです。
海外出張中は娘といっさい連絡をとりません
最近では、足元にすがりながら「ママ~」と泣き叫びながら引き止めようとしたり。そのときばかりは私もつらいけれど、強引に気持ちを切り替えて、タクシーに乗って空港に向かう……。その時間が、いちばんつらいですね。
そしてシンガポールにいる間は、家族からの報告はもらっても、娘とFaceTimeや電話でのやりとりはしない。マメにやっていたこともあったのですが、娘が余計にさびしがり、お互いのペースが崩れてしまうし、仕事への集中も切れてしまうとわかったので。小学生くらいになったら、海外からのやりとりを再開できるだろうと思ってます。
また、不在中の育児・家事を夫や母に任せたなら、過剰な干渉はしません。かつてはノート3ページ分の指示書をつくって渡したり、1週間分の食事をつくりおきしていたこともありました。でも、夫にしてみたら、できあいのお惣菜を温めて娘と一緒に食べれば十分だと。
自分のやり方や理想を押しつけないで、頼んだからには任せて、やってくれたら「ありがとう」の気持ちを伝える。家族や夫婦がすれ違ったりイライラしないための、秘訣でもあると思うようになりました。
出張から帰れば、シンガポールの時間に合わせて毎週火曜に現地と電話会議。この日は在宅勤務をしながらFaceTimeで会議参加します。
また、ほかの社員と同様、私もデスクには家族の写真を置いているし、子どもを職場に連れて行くこともあります。仲間や部下との会話でも、子どものことが話題に出るのは日常的。そのせいで、社内の人は娘の名前も近況も知っているし、ちょっとした親心といいますか、親近感をもって何かあれば心配してくれます。子どもの存在が、仲間との潤滑油にもなって、コミュニケーションも仕事もうまく回っている気がします。
海外出張も多く、娘にはまだしばらくは寂しい思いをさせるけれど、ママが外の世界で頑張っている背中を見せたい。そして、娘にもそんなふうに生きてほしい。それが、今の私の願いです。
1. 転職先の情報はできるだけたくさん集める
2. 子どもを理由に、安易に仕事を休まない
3. 育児・家事を人に任せたら、干渉しない
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