「電動自転車」の超進化が子育てママを救う理由

10万円超の高級品でもリピート需要が活発

子どもを乗せて走る電動自転車は今や子育て用品の1つとして必需品だ。今どきの電動自転車の人気車種や特徴を紹介(写真:ucchie79/PIXTA)

今や街中でも珍しくなくなった電動自転車。特に、子どもを1人ないし2人前後に乗せた女性が、ちょっと車体の低い自転車で通る姿をよく見かけるようになった。子どもや荷物を乗せて、坂道などでもラクに移動ができる電動自転車は、小さな子どもがいる家庭の必需品となりつつある。

電動自転車はペダルをこぐ力をモーターで補助しているので、正式には「電動アシスト自転車」と呼ばれている。日本では安全性のため、人力対モーターのアシスト比率が1対2、スピードは時速24キロまでしか出せないよう法律で決まっており、日本製の自転車であれ、海外からの輸入であれ、その基準にのっとって設定されている。

現在、国内で販売されている自転車の数量は約157万台。そのうち電動アシスト自転車は約67万台で、4割以上を占める。過去10年間の自転車全体の販売台数を見ると、2008年の約350万台から激減してきているが、電動アシスト自転車は年を追って増えており、10年前の約28万台から現在まで約2倍以上に膨らんできている。

電動アシスト自転車の健闘で市場は拡大

また、全体の販売台数が減少しているのに反比例して、売上額は534億円から715億円へと上昇している。つまり自転車の需要は全体的に低下しているものの、電動アシスト自転車の健闘により、市場としては拡大・深化しつつあることが数字から見て取れる(データは自転車産業振興協会のまとめによる)。

今回は、このように活況を見せる電動自転車市場の今について、シェアの上位を占めるパナソニック、ブリヂストンの2社に取材した。それぞれ独自の工夫で特徴を出しており、8万円台から10数万円の高級車までラインナップも広がってきている。昔に比べ価格が安くなったというのではないようだが、技術進化で、価格に対して性能が格段に向上してきていることが、普及の理由だろう。

パナソニックの電動自転車を生産しているのが、パナソニック サイクルテックだ。同社で扱う電動自転車には、子どもを同乗できる子乗せタイプ、シニア向け、ショッピング用途、通学向けタイプ、スポーツ用途、ファッション性の高い街乗りタイプなどがある。

次ページ最も売れ筋のタイプは…
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ルポ「ホームレス」
  • コロナショックの大波紋
  • コロナショック、企業の針路
  • 「脱ゆとり世代」のリアル
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
老舗「レナウン」が経営破綻<br>アパレル淘汰・再編の序章

名門アパレルのレナウンが民事再生の手続きに入りました。親会社「山東如意」が再建に見切りをつけ、新たなスポンサー探しは難航が予想されます。ほかのアパレルも店舗閉鎖や売り場撤退が予定され、百貨店に多大な影響が出そうです。