サンダース躍進で、民主党主流派はパニック

誰も過半数取れず、党大会にもつれ込みも

サンダーズ氏の躍進ぶりは想定外だった(写真:REUTERS/Callaghan O'hare)

民主党の主流派であるエスタブリッシュメントの人々はパニックに陥っている。自称「民主社会主義者」の無所属バーニー・サンダース候補が民主党公認の大統領候補となる可能性が最も高くなってきたためだ。急進左派とみられるサンダース氏が11月大統領選の民主党公認候補となれば、同時に行われる下院選挙で共和党が勝利し、ホワイトハウスと上院に加え、下院までも奪還するのではないかと、恐れているのだ。

今月開始した民主党予備選は現時点で誓約代議員の約2.5%を選出したに過ぎない。だが、2月22日実施の民主党予備選第3戦のネバダ州党員集会でのサンダース氏の勝ち方を見れば、あなどれず、民主党のエスタブリッシュメントにとっての悪夢の始まりを予感させるものだ。

サンダース候補、ネバダでトップの座を確立

ネバダ州党員集会では得票率でサンダース氏が約47%を獲得し、2位のジョー・バイデン候補(約20%)の倍以上と圧勝した。予備選3戦を終えて累計獲得代議員数1位のサンダース氏は、民主党予備選のトップの座を確かなものとした。そのリベラルな政策から、従来、支持者は民主党の一部の急進左派の人々に限定されるとみられていた。

だが、ネバダ州党員集会の出口調査結果で、サンダース氏は前回選挙よりも支持層を拡大し、党内に幅広い支持者連合が形成されつつあることが証明された。サンダース氏の場合、それは「リベラル派多人種連合」だ。2016年民主党予備選では、サンダース氏は熱狂的支持者の活力のみで、エスタブリッシュメントのヒラリー・クリントン候補を相手に長期に渡り善戦した。しかし、2020年のサンダース氏はその衰えない活力に加え、強力な組織と資金力を伴っている。

サンダース候補の「リベラル派多人種連合」の中核をなすのが45歳以下の特に若年層の支持者だ。2016年ネバダ州党員集会では、サンダース氏はクリントン氏に僅差で敗北した。だが、サンダース氏のキャンペーンを支えてきた筆者の知人によれば、そのときの反省から、支持基盤のリベラル派の若者が中心となって、マイノリティ層の支持拡大を図ってきたのだという。

特に、サンダース選挙陣営はヒスパニック系に対するアプローチを強化してきた。小さな町のサッカーの試合を主催したり、スペイン語で支持者と対話する集会を開催したり、ヒスパニック系のアレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(通称AOC)に応援演説をさせたり、ヒスパニック系が多いネバダ州や3月3日に予定されるスーパーチューズデーの州で力を入れてきた。

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