「毎日3つ選ぶ」メソッドを1カ月やってみた 「ピック・スリー」実践で気づいた本当の自分
運動については、五輪金メダリストや50kg減量成功者、フィットネス・トレーナーなどの体験談や助言がまとめられているが、中でも車いすモトクロスチャンピオンによる「車いすに対するいちばん大きな誤解は、それが『監獄』だと思われている点」「大事なのは、恐怖に想像力を支配させないこと」などの談話は、生き方全般に通ずるものがあり読みふけった。
ページをめくるたび、次々と「運動」をピックするための心構えが飛び込んでくるが、現実的なところで、私はまず、家族やパートナーなど「誰かを巻き込む」という1節にピンときた。ひとりでジムをサボって、ひとりで煩悶している不健全さを何とかしたい。
ほかに、汗をかくことだけでなく、身体、精神、感情などあらゆる面の健康を念頭に置くこと、完璧でない自分を認め、失敗してもすぐに投げ出さないことなど印象に残る話を意識して、「運動」と誰かを巻き込む「交流」をセットでピックしていくことにした。その記録の一部を紹介する。
実録! 私のピック・スリー日誌
『ピック・スリー』によれば、挫折せずに運動を続けるには、大きな目標を決め、仲間を見つけ、動機をはっきりさせ、誰かに目標を話すことがコツらしい。そこで、毎日10km走っているという義妹に、どんな案配なのか聞いてみると、毎朝出勤する弟を見送りがてら出発し、ランニング・アプリを使っているという。
同じものをインストールしてみると、走行距離や地図が表示されてなかなか面白そうだ。義妹はすでに何百kmも走って、アプリから「シューズの買い替え時です」と言われているらしい。私も言われてみたい。早速、読書を早々に切り上げて街を走った。
夜は親友のS宅で夕食。アプリを見せながら「今後はこれで街を走る!」と宣言した。が、Sはジム通いのベテランで、「距離が短すぎる」といちべつ。「思いつきでしょ? 雨でも雪でも走れる? 目標はもっと具体的でないと意味ないよ」と。ハイ……。
Sと話して「毎週15km走る」と目標を立てた。5kmずつ週3回でも、7.5kmを2回でもいいし、ジムでも街でもいい。大きな目標を小さな目標に分割して挑戦だ。
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