「毎日3つ選ぶ」メソッドを1カ月やってみた 「ピック・スリー」実践で気づいた本当の自分

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とくにフェイスブック時代は「仕事の息抜きにもっと仕事する」「私生活を捨てる」というすさまじいワーカホリック状態で、家族や趣味、自分のやりたいことなど、人生を自分らしく過ごすための時間はほぼ失われていたという。その中で編み出されたのが「ピック・スリー」という法則なのだ。

日々のタスクに優先順位をつけ、集中するために、いくつかのことを「今日はやらない」と“あえて”諦め、自覚的に毎日を「アンバランス」に生きる選択をする。「アンバランスの達人」を目指すことが、達成感も幸福感も手に入れられる道だという。

「重要な5つ」を決めてから、3つ選ぶ

ルールはとても簡単だ。まずは自分が人生において最も重視することを5つのカテゴリーに分類する。本書では「仕事、睡眠、家族、運動、友人」と設定されている。そして、その中から毎日「今日やること」を3つピック(選択)し、その3つにベストを尽くす。これだけである。

たとえ自分は5つすべてこなせると思っても、3つに絞る。全部うまくやれる日など限られており、完璧を求めると、「行き着く先は、完全な『燃え尽き症候群』だ」と経験者のランディは言う。5つそれぞれを深く高いレベルで達成するためにも、量より質ということだ。

その日なにをピックするかは自由。同じ3つが連続しても構わない。残りの2つはそのうちピックする日が来ると考え、くよくよ思ったり罪悪感を持ったりしないこと。そして、毎日記録をつけておく。

なんだか自由気ままでずいぶん簡単に思えるが、どんな効果があるのか。挑戦してみることにした。

まず5つのカテゴリー設定だ。本書で提示されるのはあくまでも著者ランディの人生において重要とされるもので、私にはややなじまないものがあった。ランディも「あなたの『5つ』は私の『5つ』と違うかもしれない」と述べている。そこで、オリジナルのカテゴリーを設定することにした。

つい既成の枠に自分をぴったり当てはめようとしてしまう人も少なくないと思うが、それが合わないなら、「自分にとって重要なこと」を見出すのも「アンバランスの達人」への第一歩だと言えよう。

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