「毎日3つ選ぶ」メソッドを1カ月やってみた 「ピック・スリー」実践で気づいた本当の自分
この原稿を書いている現在は、「ピック・スリー」実践5週間になる。「仕事のみで終了」を連発して失敗した週があったし、いまも「走るの大好き!」というわけではないが、なんとか今週も15km走ってドーパミンが出た。
やはり「誰かを巻き込む」効果は大きかった。私は運動に関して自分を律する力が足りないと認めて、サボったことも含めて親友のSに洗いざらい話すほうが結果はいい。Sが運動のベテランなのが大きいと思う。
一緒に走る友人を作るのもいいだろう。ジムではイヤホンで耳をふさいで1人の世界に入っている人が多いが、「あの人より長く走るぞ」と勝手にライバルを作るのもいいかもしれない。
運用上の注意点と、大事な視点
問題は、3つに絞ったのに「完璧にピック・スリーしなければ!」という義務感に追われがちということだった。「完璧」にとらわれて行き詰まらないために、アンバランスを受け入れようというのが「ピック・スリー」なのに、どうしても目的がずれてしまう。
原稿で報告しなければいけないと思っていたからだろうか? 本来、自分の人生は人に見せるためのものではないし、ここは正直に「重要な5つのうち、たった3つだけピックする1日をどう濃密に過ごすか?」という視点が大事かもしれない。私の場合、仕事と運動の順序を入れ替えるだけで濃密さが高まった。
時間は、使い方によって感じ方も変わる。思えば、ジムをサボった日の後ろめたさも、サボったことそのものではなく、「だらだら過ごしてしまったこと」に対して感じているのだ。
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