都心に怒濤の出店攻勢、踊り場ヤマダ電機の巨艦戦略
積極出店で規模を拡大してきたが、1店舗当たりの営業利益は前期9300万円強と、ピーク時からわずか3年でほぼ半減。価格競争が激化する中、「全国くまなく多出店」による成長戦略が転換期を迎えたと見る向きが業界には多い。
ポイント拡大による低価格販売が加速し、関連費用も膨らんでいる。9月末時点の未使用分のポイント引当金残高は207億円と1年半前の約3倍。また、エコポイント政策による販売増にもかかわらず今期の営業利益計画をわずかながら引き下げたのもポイント費用がかさむからだという。
エコ政策の動向次第では消費不況真っただ中に逆戻りする。逆風の中、成長を維持するには他社の商圏をのみ込み、価格競争に歯止めをかけるしか道はない。転換期を迎えた巨艦企業がむく牙は、どのライバルをむしばむのか。
(杉本りうこ 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済)
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