1000人調査で見えた「理系院生」の就活のリアル 「自由応募でコンサル」増加、推薦効力薄い?

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自由応募の学生は4分の3、推薦応募の学生は4分の1だが、「推薦」を選択した学生は選考が有利になるメリットを評価し、「自由」を選択した学生は束縛を嫌っている。

「推薦応募の方が有利であると考えているため」(北海道大学大学院、情報)

「推薦の方が、選考が早いから」(九州大学大学院、物理・数学)

「第一志望であるなら、推薦応募はメリットしかない」(大阪大学大学院、機械)

「自由応募」を選ぶ理由

推薦が有利なのは、「必ずその企業に行く」という暗黙の約束があるからだが、そういう黙契は選択の幅を狭める。

「推薦応募は制約が多い」(大阪大学大学院、機械)

「推薦だと内定後の自由度が低い」(京都大学大学院、化学)

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大学の制度や企業の募集方法によって、「仕方なく自由応募」という学生もかなり多い。

「東京のIT系企業を志望していたため、そもそも大学の推薦枠が存在しなかった」(名古屋工業大学大学院、情報)

「生物系の学科はあまり推薦がない。自由応募が一般的」(東京農工大学、生物・農)

もっとも、いまも推薦に熱心な大学・学部がある。また「第一志望の企業が大学からのルールで推薦のみでしか受けられなかったから」(慶應義塾大学大学院、機械)も推薦制度を維持する例だ。

ただし、「推薦」の周知度は低くなっているようだ。「推薦応募のやり方を知らない」(埼玉大学大学院、生物・農)、「そもそも推薦応募についてよく知らない」(名古屋大学院、生物・農)と書く学生がいるが、多分、「推薦」を意識したこともあまりないのだろう。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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