仕事を勝手に進める部下たちが育つ4つの方法 仕事の任せ方を変えるだけで部下は成長する

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では、どうすれば、「報連相」してくれる部下になってくれるのでしょうか。

なぜ部下は「報連相」しないのか

部下が報告してこない理由は、大きく分けると以下の4つです。

①報告する必要性を感じていない
②報告して叱られたくない
③報告する場面だと思っていない
④報告の仕方がわからない

①報告する必要性を感じていない

報告を何のためにするのか、報告して何かいいことがあるのか、そもそもその必要性を感じていない部下は多いです。

部下からの報告があることで、正しい現状が把握でき、適切な対応ができるようになるので、報告を受けることの重要性を上司は強く感じています。ところが、部下はどうでしょうか。部下からすると、自分が知っている情報を上司に伝えたところで自分の情報が増えるわけではありません。「報告して意味があるのかなー、面倒くさいなー」というのが部下の本音といったところでしょう。

②報告して叱られたくない

何かミスをしたり、顧客を怒らせてしまった、改善点を指摘されたなど、自分の評価を下げたり叱られるかもしれない場合、その事実を報告しないで隠し、なんとか自分の力だけで解決しようとしたりします。場合によっては「これは会社に言わないでください」と顧客にミスの隠ぺいをお願いする、というとんでもないことをする人もいます。

「顧客」や「会社」「問題を解決すること」よりも「自分の評価」を優先してしまうのです。

③報告する場面だと思っていない

上司の考える「報告してほしい場面」と、部下が報告するべきだと思っている場面が一致していないことは、よくあることです。

若い社員は、学生時代、1人で勝手に行動しても問題がなかった人がほとんどです。誰かとこまめに連絡を取り合いながら、意見をぶつけ合い、相談しながら何かに取り組んだ経験のある人のほうがまれでしょう。したがって、どの場面で報告するべきなのか、まったく認識していないというケースが多いのです。

④報告の仕方がわからない

報告が必要だということがわかったとしても、何をどのように報告したらいいのかわからず、結果報告しない、できないということもよくあります。つまり、単純にやり方がわからないという理由です。

次ページこの4つの理由に共通すること
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