「女性は営業に向いていない」
「特に母親となった女性が、子育てしながら営業をするなんて無理。もし出産後に職場復帰するなら内勤の事務職に異動すべき」
残念ながら、女性営業については、まだまだこんなふうに思われているのが現状でしょう。
ところが、私が不動産会社エイブル&パートナーズの経営陣と雑談していたときのことです。社長が「太田さん、四国の高知に女性営業が本気で活躍している会社があるんですよ」と言うではありませんか。その会社では、3人の店長のうち2人が女性で、しかも2人とも未就学児童を持つワーキングマザーなのだとか。本当にそんな会社があるなら、ぜひこの目で確かめて、なぜその会社ではそれが可能なのかを探りたい。そこで「見学させてください」とお願いし、今回の訪問が実現しました。それが高知県高知市の株式会社ファースト・コラボレーションです。
ファースト・コラボレーションは、不動産賃貸仲介業のエイブル高知東店、エイブル高知中央店、エイブル南国店の3店舗を営業している会社です。従業員はパートを含めて36人。
この会社がすごいのは、女性営業の活躍を推進していることもそうですが、抜群の業績を収めていることです。エイブルでは全国約790店舗が参加して、顧客感動満足度調査ランキング(通称「ビッグスマイル」)を競っているのですが、南国店は3年連続で見事1位に輝いたばかりでなく、従業員を対象にした同調査でも、2年連続日本一の女性社員を輩出。さらに上位20人中6人を同社の社員が占めています。
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