新型肺炎がもたらす「最悪のシナリオ」とは何か

FRBの金融緩和策の行きつく先に起こる事態

新型肺炎の影響が広がっても、本当にアメリカ経済は大丈夫なのだろうか(写真:AP/アフロ)

「COVID-19」と命名された中国発の新型コロナウィルス感染は、日本をはじめ世界中に拡散している。ただ各国が対策に躍起になっている中にもかかわらず、アメリカ株は好調さを維持している。

アメリカ株の「1人勝ち」はいつまで続くのか?

中国経済が大きな打撃を受け、その影響が広がる中で世界的に景気が減速するとの懸念が高まる中でもアメリカ株が買い進まれている。これは、やはりFRB(米連邦準備制度理事会)のバランスシート拡大によって、資金が潤沢に供給されているところが大きい。

中国と地理的に近いアジア株には手を出せないし、欧州も景気見通しが一向に上向かず、積極的に買いを仕掛ける状況ではない。商品市場は景気減速による需要の落ち込みが懸念されているとなれば、残る選択肢はアメリカ株しかないというのが現状だ。

もちろん安全資産とされる米国債や金市場にも逃避資金が流入しているのだが、その勢いは思ったほどに強くない。過剰な流動性の供給が投資家にある種の安心感を与える中で、まだ真の意味でのリスク回避の動きにはなっていないということなのだろう。まだしばらくはCOVID-19の感染拡大や景気減速に対する懸念を背景とした売りと、FRBの流動性供給を拠り所とする買いがしのぎを削る状況下、市場は不安定な展開が続くことになりそうだ。

次ページ景気減速が鮮明になれば、米株の快進撃も止まる?
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 就職四季報プラスワン
  • インフレが日本を救う
  • トクを積む習慣
  • 賃金・生涯給料ランキング
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
おうちで稼ぐ、投資する!<br>在宅仕事図鑑

コロナ禍の下、世代を問わず広がったのが「在宅で稼ぐ」ニーズ。ちまたにはどんな在宅仕事があり、どれくらい稼げるのか。パソコンを使った「デジタル小商い」と「投資」に分け、誰にでもできるノウハウに落とし込んで紹介します。

東洋経済education×ICT