「映画ビジネスを学ぶなら、絶対にロサンゼルス」な理由《ハリウッド・フィルムスクール研修記9》

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小



 また、会場ではロサンゼルスでエンターテインメント弁護士として働く大学時代の同級生や、日本で芸能事務所を顧客とし、現在LLM(1年制のロースクールプログラム)に留学中の弁護士さんに会うこともできました。

クリエーターから弁護士まで、エンターテインメントに関心のある日本人がロサンゼルスに集結しているのも、この街に住むメリットです。

ちなみに、今月私は学校のプログラムの一環で、カンヌと並ぶ映画マーケット「アメリカン・フィルム・マーケット(AFM)」で1週間強のインターンを経験します。世界中から映画バイヤーが集まり、権利が売買される様子を間近に見られるのも、ロサンゼルスにいればこその貴重な経験です。

伝説の投資家ジム・ロジャーズは世界中をバイクやクルマで旅し、世界を自分の目で見たうえで投資先を決めているそうですが、情報が氾濫する現代でも自分で見聞きしたり、体験したりする価値は依然として大きいと感じています。ここでしか会えない人、聞けない話、できない体験を求めて、これからも好奇心のアンテナを張り巡らせていきたいと思います。


木野下 有市 (きのした・ゆういち)
 1980 年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒業後、広告会社にて大手飲料・製薬メーカーの広告キャンペーン等を担当。2008 年8 月よりアメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI/米国映画協会)大学院にて映画プロデュースを専攻。ギャガ会長・東京国際映画祭チェアマン依田巽氏の寄付で設立されたAFIの奨学金を受け、芸術学修士の取得を目指して勉強中。

《ハリウッド・フィルムスクール研修記》バックナンバー
(8)大学院卒でも年収180万円からスタート。超シビアな“ハリウッド給料事情” - 09/10/28
(7)アカデミー賞候補!短編映画『八人目の侍』が誕生するまで - 09/10/12
(6)09年夏の北米興行ランキングから見えてくる“ドル箱映画の方程式” - 09/09/24
(5)“弱肉強食”を疑似体験させるハリウッド流放任教育 -09/09/09
(4)メジャースタジオ勤務で感じた“純ドメ”日本人の強みと弱み - 09/08/27
(3)ハリウッドで活躍する“アラサー”日本人たち - 09/08/12
(2)「営業」だった私がフィルムスクールを選んだ理由 - 09/07/22
(1)ハリウッドの就職事情、インターン探しで見えた米国エンタメ業界 - 09/07/08
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事