何もかも足りない「武漢」肺炎との凄惨な闘い

多くの人は検査を受けられず自宅で自主隔離

武漢にある病院では、多くの人が診察を待っている。写真は1月28日に撮影(写真:Chris Buckley/The New York Times)

発熱で衰弱していたアン・ジェンホワは、寒さの中、病院の外で7時間にわたって列に並んでいた。医師から新型コロナウイルスに罹患した疑いがあることを告げられた彼女は、その検査を受けることを望んでいた。

67歳のアンは、治療を受ける資格を得るために病院からの公式診断を必要としていたが、彼女とその息子が先週駆け込んだ病院には、検査を行うスペースさえなかった。新型ウイルスの大流行の中心地となった1100万人が暮らす武漢で、2人が次に紹介された病院も満員だったという。最終的にアンは、発熱に対する点滴を受けることができたが、それがすべてだった。

生き残るために日々闘っている

それ以降、彼女は自宅で自らを隔離した。食事は息子と別々に取り、自宅でマスクを着用し、つねにアパートの消毒をしている。アンの健康状態は急速に悪化しており、吐かずに水を飲むことさえ難しくなっている。「母親を自宅で死なせるわけにはいかない。毎日泣きたいが、泣いても涙が出ない。まったく希望がない」と、息子のヘジュンは話す。

世界中に広がり、パニックを引き起こし、世界経済を混乱に陥れ始めたウイルスの大流行に、各国が全力を挙げて対処する中、武漢の市民は、同市内だけで(2月2日時点で)4100人以上を罹患させ、224人が死亡した病気から生き残るために、日々闘いを繰り広げている。

先月、中国政府はウイルスの大流行を封じ込める必死の取り組みとして、武漢からの出入りを禁じ、ほとんどの公共交通機関と自家用車の通行を禁止して、この都市を事実上封鎖した。現在、多くの市民は、コロナウイルスの治療、さらには診断に必要な医療を受けることはほぼ不可能であると述べている。

医師たちは、検査キットやその他の医療用品が不足しており、さらなる物資が入手できない理由が明らかでないと語り、怒りをあらわにした。車両などの通行禁止は、一部の市民が病院に歩いて行くことができるだけ健康であれば、何時間もかけてそうしなければならないことを意味する。

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