令和時代を生きる20代女性が発した切ない言葉 女でも稼げる仕事がしたい、の大きな意味

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ただ、自分たちの親世代がやってきたことを今の時代に再現するのは不可能だっていうのはわかっているので、第三の解を見つけたい。

夫婦二人で仕事も家事も分担して、必要なら家庭の仕事は一部アウトソースしながらうまくバランスを取って……。そうやって自分たちの家族の形を模索していけばいいんだよな、とは思っています。

彼女の昇進を素直に喜べない男たち

酒向:女性たちの「稼ぐこと」に対する価値観に影響を与えることとして、男性の意識もあると思うんですよ。

――というと?

酒向:さっき結婚幻想のお話しがありましたけど、「結婚したら男が外で働いて、女は家庭を守るべき」みたいなイメージを未だに持っている男性もまだいますよね。

「結婚したら奥さんには専業主婦になってほしい」なんて言うと今時カッコ悪いから、あえて口にしないだけで。

治部:妻が働いているのは気にしないし、妻が自分と同じくらい稼いでいるのもOK。でも、妻が自分よりも圧倒的に稼いでいるとなると話は別っていう男性も多いと聞きますね。

酒向:そうですね。20代男性もそういう感覚の人は少なくない印象です。「同じ」はいいけど「自分が下」は耐えられないって、プライドが傷ついてしまうのかな……?

彼女や妻の昇進・昇格や年収アップを喜べない男性とは長続きしない(写真:Woman type)

治部:「男の沽券問題」ですね。これは日本に限らずアメリカでも同じようなことがあるそうですよ。

例えば、共働き夫婦の場合、一般的に女性の収入が増えるほど男性の家事の量も増えるのですが、男女が同じ額になると、男性が家事の量を減らすという調査結果が出ているんです。

女性が稼ぐことに対して複雑な思いが絡むのは、欧米でも同じようです。

酒向:自分の収入が増える度にパートナーから渋い顔されたら、「私、何か悪いことしてる?」っていう気にもなりますね。

治部:そんなの絶対気にしなくていいし、彼女や妻の昇進・昇格、年収アップを喜べない男性とは長続きしないでしょうから、相手にしなくていいですよ!

酒向:すっぱり言い切ってもらってうれしいです(笑)

治部:女性が自分を低く見せないと続いていかない関係なんて、長期的に考えたら、居心地いいわけありませんからね。

結婚前にはお互いのお金や仕事に対する価値観のすり合わせをしておくのが大事ですよ。

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