NY公共図書館で「史上最も借りられた」意外な本

125年におけるトップ10をこのたび発表

図書館の中心的な貸し出しシステムは数十年前までしかさかのぼれないため、チームは最近の貸し出しデータ、ベストセラーリスト、全米図書賞と児童文学賞であるニューベリー賞の記録、同図書館の人気リストをもとにランキングを作成した。

「世界で一般的に人気を集めている図書を知ることが目的だった」とメドラーは言う。「数字よりも本と読書に対する愛情から始めたかった」。

『ハリー・ポッター』が10位に入るすごさ

貸し出してきた年数が長い本のほうが明らかに有利だ。「『ハリー・ポッター』がトップ10に入ったのは驚きだ」とメドラーは言う。同作品は出版されてから20年超しか経っていない。ランクインした中で最古の『How to Win Friends and Influence People(邦題:人を動かす)』は1936年刊行だが、『ハリー・ポッター』より順位が1つ上回っているだけだ。

特別賞として、マーガレット・ワイズ・ブラウンの『Goodnight Moon(おやすみなさいおつきさま)』も選ばれた。

「この作品はすさまじい人気があり、貸し出し件数も多い」とメドラーは指摘する。しかし、出版された1947年当時の児童書担当司書で、大きな影響力を持っていたアン・キャロル・ムーアの好みの問題で、同書は出版から25年経つまで蔵書に加わることがなかった。リストのそのほかの本はすべて、出版された年に入荷している。

このリストは、ニューヨーク公共図書館の125周年を記念して作られた。記念イベントとしては、ほかにもマンハッタンのミッドタウンにある中央図書館の再開が予定されており、『Snowy Day(ゆきのひ)』をモチーフにしたメトロカードと図書館カードも登場している。

メドラーは利用者に貸し出しランキングへの投票を続けるよう勧める。「ニューヨーカーがこのリストを作った」とメドラーは言う。「私たちは数えただけだ」。

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