台湾人と中国人の考え方が天と地ほど違う訳

2020年の「中台関係」は波乱含みで推移する

筆者は今年も4年に1度の台湾総統選に行ってきた。現地で見た台湾は、中国とはまったく異なるところだった(写真:AP/アフロ)

台湾の総統選挙(1月11日)の熱気を感じようと、筆者は今回も彼の地へ出張してきた。選挙結果は周知の通り蔡英文氏の圧勝だったが、翌日、少し時間があるから、「台北101」に行ってみようと思いついた。

4年に1度、総統選挙が行われるたびに台湾に来ているのに、まだ1度も登ったことがなかったからである。本当は「台灣高鐵」こと新幹線にも乗ってみたかったのだが、そこまで暇ではない。その点、「台北101」ならMRT(地下鉄)ですぐに行って帰ってこられそうだ。

2004年時は世界一だった「台北101」

「今さらなあ…」という気もする。台北市のこの超高層ビルは、その名の通り地上101階建て。高さ509.2メートルは、2004年に完工した時点では世界一の高さであった。

2004年時は世界一だった「台北101」ビル。今はなんと12位に「転落」していた(筆者撮影)

ところがその後、ドバイのブルジュ・ハリファという828メートルの超高層ビルができたので、有難味はかなり失われている。ちなみにこのドバイのお化けビル、2年前に行ったけれどもあまりに浮世離れした代物で、なんだか展望台に上がる気にはなれなかった。

その点、「台北101」は施工が熊谷組で、エレベーターは東芝製と聞く。いわば日台合作の高層ビルである。ここはひとつ、応援だと思って訪ねてみることにした。

到着してみると、この手の高層ビルは世界中どこでも似たようなものであった。5階まではショッピングモールで、万国共通のブランド店が並んでいる。オフィス階にはグーグルやマッキンゼー、日本企業では野村證券などが入っているようだ。

展望台への入場料は一般600NTD(ニュー台湾ドル)。日本円にして2200円くらいか。日曜日であったが、5分ほど行列するとすぐに入れた。東芝製エレベーターは、日本では出せないような速さで一気にてっぺんまで駆け上がる。

高層からの360度の眺めは、まあ、どうということはなかった。それよりも驚いたのは、さりげなく表示してあったのだが、このビルは既に世界第12位に「転落」しているのである。

次ページ「台北101」が12位に「転落」したワケ 
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 角田陽一郎のMovingStudies
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT