「不登校の子ども」を家族でケアする5つの方法 「冬季うつ」は元気な大人でも起こる症状だ

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4)ノートに書く

彩音さんは早速ご主人に相談し、「息子に対し責めるような言い方をしない」と約束させ、体調や心の様子を見ながらケアできることがないか、毎日家族全員で最低でも1時間は話をするようにしました。

はじめは何を聞いても、「わかんない」としか答えなかった和也さんですが、徐々に自分でも何がよくないのか、何が嫌だったのか、どんなことが原因で具合悪く感じていたのかを少しずつ口にできるようになってきました。そして、毎日の体調や心がどう感じているのか、今日よかったこと嫌だったことなどどんなささいなことでもノートにメモすることを習慣にしていきました。

そうしたところ、「朝にもやもやする」としか記載されていなかったノートが、アウトプットを繰り返すうちに、「今日も朝からもやもやするから5分やすんでから学校に行くじゅんびをする」というように、自己管理をするような内容に変化していったのです。

ノートに書くことで自分自身と向き合いやすくなり、気分の波も徐々に落ち着いていったといいます。そして2月初旬頃から徐々に学校へも足が向くようになっていったのです。

今でも時々学校を休むことはあるようですが、以前よりも顔色も表情もよく、土日には昼頃からご主人と公園に遊びに行くのを楽しみにしているそうです。

この「アウトプット」は子どもに限らず大人のクライアントにもよく行います。

2月頃までは季節性の体調不良を訴える方がとても多いので、もし心に引っかかっていることがあるという方や、体調が悪い日が続いているなどの症状がある方がいらっしゃいましたら、ぜひノートやスマホのメモ機能などに書き留めてみてください。病院で診察を受ける際にも役立ちます。

高ビタミン・高ミネラルの栄養素を積極的にとる

(5)脳の働きを助ける栄養素を摂取する

栄養素は感情や体調にも大きく影響してきます。特にストレスに強いカラダ・心を作るには、脳のパフォーマンスを上げる栄養素が必要です。

ストレスを感じやすい方はビタミンC、カルシウム、マグネシウムなどの補助栄養素の摂取が少なかったり、人より多く消費する傾向があると言われていますので、こういった栄養素が多く含まれる食材を積極的にとることをオススメします。高ビタミンといえば、この時期でしたら、みかんやイチゴがオススメです。カルシウムなどの高ミネラルでしたらおやつに小魚を。ストレス回避の生活習慣法としては手軽でオススメです。

鈴木 まり 生活カウンセラー

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すずき まり / Mari Suzuki

日本女性ヘルスケア協会長、株式会社ロサ代表取締役、アーユルヴェーダサロンROSA並びにジョホレッチスタジオを運営。大学・専門学校では心理学を専攻。西洋医学、東洋医学、心理学の広い分野から、カラダ、メンタル、環境、生活全般において年間約600名の女性たちの悩みに接している生活カウンセラーでもある。著書『48手ヨガ~江戸遊女に学ぶ女性ホルモンと体力活性法』(駒草出版)。

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