「理由なき不登校」に苦しむ子がN高で見た光明 「学校に行けない僕は失敗作」からの転換
小学校6年生から学校への行きしぶりが始まり、中学校に入ってから不登校。現在は「N高等学校」(角川ドワンゴ学園)に通う高校生にお話をうかがった。「僕は失敗作」と思うほど孤立して苦しんだ末に得た希望は「N高等学校」の情報だったという。
子ども時代の僕は友だちと木登りや川遊びをしたり、ザリガニを捕まえたり、外遊び系のやんちゃでした。運動も得意なほうだったと思います。
学校へ行くのが苦しくなり始めたのは、小学校6年生ごろです。自分でも理由はよくわからないけど、なぜだか朝起きられない。
目が覚めるとすでに朝の8時ということもあって、最初のうちはそれでも「学校へ行かなくちゃ」と思っていました。
でも、しだいに「お昼から行けばいいか」「今日はもういいか」と僕のなかで思うようになりました。
もちろん母親からはすごく怒られましたが、そのうち母から朝起こされても反応できなくなっていき、午後になってやっと、頭がはっきりしてくる日も。
そのころは登校できても勉強はほとんど身に入らず、学校へ行くだけで精いっぱいという日々でした。
「中学校からは気持ちを切り替えていこう」。親にそう言われ、僕自身も中学からは毎日学校に行くつもりでいました。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事