「不登校の子ども」を家族でケアする5つの方法 「冬季うつ」は元気な大人でも起こる症状だ

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2)逃げ道を用意しておく

「行きたい気持ちがあるんだったらちょっと行ってみたら? 無理する必要はないけど、行ってみてやっぱり具合悪かったら保健室に行くとか、それも嫌なら帰ってくればいいじゃん。先生には言っておくから大丈夫だよ」と逃げ道を作ってあげることも大切です。

「学校へ行って具合悪くなったらどうしよう」と本人は不安ですので、「そうか、具合悪くなったら別に行っていい場所があるんだ、帰っていいんだ」と“選択肢”があることで、今後、自分の体調や心と向き合いやすくなります。

「教えてほしい」という態度で素直に聞いてみる

3)子どもを「先生」だと思う

突然思いもしないことが起こると、動揺するものですし、不安になって夫婦間で八つ当たりしてしまったりけんかになるということもあるでしょう。経験のないことなので無理もありません。

しかし、前述したとおり、決して他人事ではないのです。すべては“明日はわが身”ですし、今まで経験のなかった世界を学び、のぞくというのは、視野を広げてくれますし、人生をより豊かにしてくれます。

こんなときこそ、夫婦や家族の結束力と人間力をつけるチャンスなのです。「子どもを“先生”だと思って見てみる」と世の中が随分違って見えるものです。親というのは、子どもの存在があって初めて親です。親は子どもに親にしてもらってるわけです。

「具合が悪い」ということがどういうことなのかよくわからない場合は、根気よく、「わからないから教えてほしいんだけど、どんな感じなの? 不安なの? どうしたいとかある?」など、素直に聞いてみましょう。もちろん責めるような口調ではなく、「教えてほしい」という態度でです。

はじめは本人もよくわからなくてうまく伝えられなかったり、面倒がったりするかもしれませんが、根気よく向き合って本人もアウトプットを繰り返していくうちに、自分の思考や感覚が整理整頓されていきますので、お互いの心の整理にとてもいいです。

無理に理解しているような気になるよりよっぽど効果的ですし、心の歩み寄りにもなり信頼関係が強くなります。ぜひ、夫婦ともにお子さんに向き合っていただきたいです。「どっちかがやってるからいいや」ということではありません。夫婦の結束力だけでなく、家族が一丸となれるチャンスでもあるのです。

つまり、話し合いをしなければならないのは、単に夫婦2人だけではなく、当事者である子どもも含めた家族全員なのです。

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