木村拓哉に圧倒的魅力を感じてしまう理由5選

賛否両論にさらされ試行錯誤しながらも着実だ

ドラマや映画では、主役の格で、そのほかの出演者が決まることがある。この人が主役なら参加するという判断基準になる。つまり、この人だったらやらないという逆もあるわけだ。誰だって、自分を生かせる作品に出たいもの。主役の引き立て役だけに終わりたくないし、いい主役のおかげで作品もいいものになって、ヒットして、できたら自分の評価も上げたい。

そこで木村拓哉に学びたいことは、自分が仕事するとき、自分だけがいい思いをするのではなく、パートナーたち全員がともに上がっていけるように気を配ること。そのために環境を整えられるか。彼らに対してどう責任をとれるか。自分の行動で何を示せるか。これを常に問いながら仕事をしたいものである。

その3.姿勢がいい でもあえてちょっと崩す

木村拓哉の主演映画『検察側の罪人』(2018年 原田眞人監督)で、木村が演じる検察官・最上が定期的に座禅に通っているエピソードがある。自転車で山寺に行き、座禅する。そのとき木村拓哉の横顔が実に姿勢が良かった。首から肩、背中にかけてのラインが美しい。体幹が整っている印象で、精神性の気高さを感じさせ、罪に向き合うストイックな検察官という役割にふさわしかった。

ちょっと斜に構えたポーズを取ることも多い

このときはそういう役だったからというのもあるだろう。木村拓哉は、ちょっと斜に構えたポーズをとることも多く、それが昭和の日本映画の主人公や洋画だとジェームス・ディーン的な屈折した心情を感じさせる。その斜めのポーズもじつに巧い(これやってみたらわかるけど、かっこよくやるのは難しいのだ)。東野圭吾原作で大ヒットした映画『マスカレード・ホテル』(2019年)のホテルに潜入捜査する刑事・新田が事件解決後、ホテルから出ていくときの立ち姿のちょっと斜めになったスタイルがじつに決まっている。

ここでまねたい木村拓哉は、姿勢をコントロールすること。基本は体幹を整え、良い姿勢をキープ。でもいつでも姿勢よくまっすぐ立っていると、スクエア過ぎて、周囲にプレッシャーを与える。そこで、ここぞというときはまっすぐきれいな立ち方をするにとどめ、ふだんはちょっと体を傾けて軽やかさを出す。そのほうが親しみやすい。

こうなるには基本の姿勢が良いことが重要。もとから姿勢の悪い人もそれはそれで魅力的だが、プロジェクトをリードしていきたいと思う人は木村拓哉のように良い姿勢とそれをあえて崩すことを心がけるべき。

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