今の若者が「ゴルフ」をやっていない切実な事情 実際に大学生の声をアンケートで聞いてみた

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③ ゴルフをやっていないがやってみたいと答えた人は31人。つたない講義に忖度してくれたか。

「友達は結構やっているので少し興味がある。いちばんの問題はコスト。誰でも始められる金額もしくは子供のころに始められる工夫があっていい」(空間演出デザイン学科・男性)

「毎日課題に追われて体と心とお金に余裕がないので長期休みを利用してゴルフに行ってみたいと思った。友達と一緒に行くとお得になるとか、テンションが上がる何かがあればいいと思う」(基礎デザイン学科2年・女性)

「親がやっていて、あまり行こうと思わないが1度はやってみたい。私が行くよりもっと親に楽しんでもらいたい。家族で行くと割引などがあるといい」(空間演出デザイン学科1年・女性)

「5つ上のいとこが就職した後ゴルフにはまったらしく、ゴルフの話ばかりしていた。人と仲良くなるにいい機会のあるスポーツ。レンタルもできるということなので、誰かに誘ってもらえるきっかけがあればぜひ」(匿名)

「ゴルフは手軽にできるスポーツという印象は正直ないが、こういう思考がゴルフ人口の減少につながると思った。自分が何かスポーツを始めたいと思ったときに選ぶスポーツがゴルフなのかもしれない」(3年・女性)

「(ゴルフビジネス論の)授業の前まではまったくゴルフに興味がなかった。失敗はつきものでイライラしないか心配。ドレスコードなど若者にはやっかい。形式へのこだわりは捨ててほしい」(映像学科1年・男性)

「ディスクゴルフをやっていて楽しかったので、ふつうのゴルフにも興味が出た。突然やるのは難しいと思うが、心配なのは金銭面。ゴルフ場のご飯がおいしかったらいいと思った」(油絵学科3年・女性)

「ゴルフは幅広い年齢の人がいつからでも楽しめるスポーツだと思う。仲間と有意義な時間があるということも教えてもらった。いつからでも始められるのは最大のメリット」(空間演出デザイン学科3年・女性)

ゴルフに興味がない人の理由は?

④ ゴルフに興味がないと答えた人は10人。厳しい見方だが、参考になる。

「そもそも若者をターゲットにすることは効率が悪い。ゴルフクラブをレンタルできるのは初めて聞いたが、いちばんのメリットだと思う。ボウリングはレンタルが当たり前だから」(デザイン情報学科1年・女性)

「ハードなスポーツが好きなのでのんびりやるゴルフはやろうと思わない。好きなものに結び付かないと興味がわかない。アイドルなど芸能人を(PRに)起用すれば若い人も興味を持つかもしれない」(デザイン情報学科1年・女性)

「聞けば聞くほどお金と時間が私には足りない。体育の授業でやるべき」(空間演出デザイン学科1年・女性)

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