回答してくれた学生のほとんどが「金額が高い」というバブル時代のイメージをそのまま持っており、今はプレー料金が安くなってきていることを「知らない」という。
用具についても「道具の置き場、持ち運びの大変さがあり、クラブを所有する気持ちに至らない」(映像学科3年・男性)のように、値段の高さとともに置き場所の問題もあるよう。レンタルクラブのあるゴルフ場も存在することを知らせると、要望は高かった。
ゴルフ関連のメディアなどでPRしても、ゴルフをやらない人には当然届いていない。
美大生らしいゴルフ業界への提案も
ゴルフ業界への要望、提案も美大生らしさがあった。
「広告も若い人が見るようデザインにして若者向け雑誌に出したり、店舗デザインを一新して何の店かわからないようにしたりとか」(空間演出デザイン学科3年・男性)
「よくCMで見るのはスキーが多く、はやりの女優や俳優を使っている。ゴルフもあこがれを抱かせるような宣伝戦略が必要なのでは」(彫刻学科1年・男性)
「ゴルフ場の広さを生かした空間的なデザインなど、行きたいと思うきっかけが欲しい」(空間演出デザイン学科1年・女性)
「相手の懐に入ったり、世渡りをうまくするためにできたらよいと思うものの1つがゴルフ。いい仲間を見つけられるかが重要。SNSなどでプレーヤー同士のつながりを促す仕組みを作りたい」(映像学科3年・男性)
「打ちっ放しとゴルフ場の中間ぐらいの、お試し施設があると身近になると思った」(空間演出デザイン学科・女性)
ゴルフをやらない人は、学生たちの意見にうなずいていることだろう。ゴルフをする人、ゴルフ業界の人も、うなずいていることだろう。
素直でストレートな学生たちの声が、ゴルフ界にとって「何か」のヒントになれば、いいのだが。
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