Facebookの通貨「リブラ」に世界が震撼した理由 価格変動しにくい仮想通貨は何を目指すのか
つまりリブラ計画は、こうした理念の延長線上にあるとも考えられるということ。事実、リブラ計画の概要を示すホワイトペーパーでは以下の6つの理念が打ち出されているが、それらは社会的価値を築く(BUILD SOCIAL VALUE)と多くの部分で重なる。
ここからは、社会的意義を強調することによって、フェイスブックのイメージアップを測ろうとする狙いを読み取ることもできよう。だが、本当の狙いはそこだけにとどまらない可能性もあると著者は主張している。
規制強化の渦中で既存のビジネスモデルが修正を迫られる中、フェイスブックがビジネスモデルの転換、そして新たな収益源の確保を狙ったという側面もあると予測できるというのだ。
はたして、真の思惑はどこにあるのだろうか?
必要最低限の知識はつけておくべき
リブラについて賛否両論があることには冒頭で触れたが、参考までに書き添えておくと、私はどちらかといえば「否」の側にいた。
といっても、リブラのことをきちんと理解していたわけではない。それどころか、そもそも過去に仮想通貨の類いが盛り上がった時点で懐疑的だったのだ。
そして、仮想通貨とリブラの差異もよくわかっていなかったように思う。つまり、従来の仮想通貨の延長線上でリブラを見ていたということ。だから偉そうに語る資格は微塵もないのだが、だからこそこうした入門書が出たことをまずは歓迎したいと思っている。
結果として肯定するか否定するかはともかく、必要最低限の知識はつけておきたいからだ。
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