「年末の片づけ」今年もろくにできない真の理由 片づけようと思わないとはどういうこと?
イメージとしては、言語性知能が高ければ高いほど「ジグソーパズルのピースが細かくてたくさんある」という状態。かたや動作性知能は高ければ高いほど「視力がよくてよく見える」という状態、となります。
ですので、言語性知能が高くて、動作性知能がそれほどでもないと「細かすぎてよく見えず、ピースのどれとどれをくっつけたらいいのかわからない!」となってしまうのです。
このような「片づけようといろいろ考えても片づけられない!」という時には「片づけなければをやめる」と思ってみることが大事です。
「片づけなければをやめる」というのは片づけることを考えることも、実際に片づけようとする努力もしない、ということ。
言語性知能が高い人は「考えなければ片づけられないでしょ」と思ってしまいがちですが、それを考え始めてしまったら、その細かさに動作性知能がついてこられず、実際に片づけられなくなってしまいます。
ですから、家に帰ってきて、散らかっている部屋を前にした時などに「片づけなければをやめる」と頭の中で思ってみるのです。
すると、一時的にでも片づけのことを考えるのが止まるので、「パズルのピースが細かくならない」という感じになります。
すると「あれ? いつもだったら部屋の中にゴミが落ちていても拾わないのに自然と拾っている自分がいる」などということが不思議と起こります。
つまり、「片づけなければをやめる」と自分の中で唱えてみると「捨てられなかったゴミを考えないで捨てている」と自動運転のように動き出すのです。
「逆説」の暗示で片づける
この「片づけなければをやめる」という方法は、実は「逆説」という暗示のテクニックを使っています。つまり、自分ができないと思っていることに対して「やろう」ではなく、「やらない」という逆の暗示を入れるわけです。
汚い部屋を見て「片づけなきゃ」と思ったら「片づけなければをやめる」と自分の中で言葉かけをしてみる。すると逆説が働いてあれこれ考えることをしなくなり、そのうち「考えないで(意識しないで)片づける」とばかりに、体が自然と動くようになります。
さらに、これを繰り返し唱えていると、どんどん逆説が働いて、自然と片づけていくような面白いことになっていきます。
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