手土産で1位を獲った「バターバトラー」の正体 スイスの発酵バターを使った「フィナンシェ」

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バターバトラーの1号店、NEWoMan SHINJUKU2階エキナカ店舗(筆者撮影)

手土産商戦がひときわ激化する時期、バターにこだわったギフト菓子が注目を集めている。JR東日本が2017年より展開している「おみやげグランプリ」の第1回目で、総合グランプリを獲得した「バターバトラー」だ。最高で日に1万5000個を売り上げる、超ヒット商品となっている。

常設店舗は新宿駅構内のNEWoMan SHINJUKU2階エキナカ、そして11月1日にオープンしたばかりの渋谷スクランブルスクエア1階に展開する2店舗のみだが、そのほか各地の百貨店、駅ビル、空港などに期間限定ストアを展開するほか、オンライン通販も行っている。

焼き菓子であるフィナンシェはパサパサしているのが普通だが、バターバトラーのものは豊かなバターの風味に加えて、外はカリッと、中はしっとりという食感が特徴だ(写真:バターバトラー)

メイン商品はフィナンシェ(4個入り864円)で、口に広がる豊かなバターの香り、そして外はかりっと、中はしっとりという絶妙な食感が、老若男女に好まれている。

おみやげグランプリは東日本の1都16県のおみやげを対象に、全国の消費者から投票を募って決められる。お菓子、食品、地酒、工芸品といった複数のカテゴリーでそれぞれ金・銀・新人賞などが選ばれるが、総合グランプリはジャンルを越えたすべてのおみやげの中でナンバーワンのものに与えられる賞だ。2017年は128品目が対象となっていた。

前身は「宮内庁御用達店」

なぜバター菓子なのか、そして人気の理由はどこにあるのだろうか。販売元のシュクレイに取材した。

シュクレイは東証一部上場の、寿スピリッツグループ傘下の企業。前身は築地ちとせという、大正元年(1912年)創業の、宮内庁御用達店だ。

2011年、業務改善のため、いったん工場を手放して販売と企画に事業を集約。多ブランド展開へと舵を切り、2017年にフランセとの会社合併により、製造直売型の事業として新たに出発した。

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