老舗モロゾフ、32年ぶり過去最高益の舞台裏

相次ぐ大震災に打ち勝った「生産性改革活動」

神戸の老舗モロゾフは1974年9月に上場、ここ数年で業績が急改善している(撮影:編集部)

大阪から神戸かけては大手や老舗、新興の洋菓子メーカーや店舗がひしめくスイーツ激戦区。その中でも、1931年設立のモロゾフは、1932年に日本で初めてバレンタインチョコレートを発売するなど、神戸の洋菓子業界の先駆者だ。

そのモロゾフの業績が、三十余年ぶりに過去最高を更新しようとしている。

32年ぶりの最高純益更新が視野に

モロゾフの定番商品の1つ、「カスタードプリン」(撮影:編集部)

9月4日、第2四半期決算発表と同時に今2018年1月期の業績見通しを上方修正。営業利益は21億5000万円(前期比7%増)、当期純利益は14億5000万円(同18.2%増)になりそうだ、と発表した。

営業利益では1987年1月期の21億6400万円に肉薄し、純利益は1986年1月期に記録した14億3100万円を32年ぶりに更新する見通しだ。

期初には相次ぐ百貨店閉鎖で売上高、営業利益ともに減少を予想していたが、これで2度目の上方修正だ。株価も1月26日につけた年初来安値4970円から大きく上昇し、10月6日の終値で7290円をつけるなど上昇基調にある。

同社は直営15店、百貨店や専門店の中に1137店、ほか喫茶店やレストランなどを運営している。焼き菓子の「アルカディア」や「オデット」、「ファヤージュ」は贈答品として定着しているほか、「関西人の家には、モロゾフのプリンの空き容器が必ず何個かある」といわれるほど、身近な存在でもある。

次ページ何が業績改善の要因なのか?
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