今年こそやせたい人に教える苦しまないやせ方 極端な食事制限や激しい運動より楽に走ろう

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きびきびウォーキングをすると、脂質と糖質は同じくらいの比率で消費されます。走れる体ができてゆっくり走れるようになっても、この比率は変わりませんが、歩くよりはキツいので消費エネルギーはアップします。時速6㎞のペースで歩いていたのを時速8㎞で走るようにすれば、消費カロリーはなんと約2倍に。より多くの体脂肪を燃焼できます。「だったら速く走ればいいでしょ」と思われがちですが、スピードを上げすぎたらキツくて長時間走れません。しかも体脂肪が分解されることでできた脂質でなく、糖質ばかりが使われます。

これが、ゆっくり走るほうがやせる(=体脂肪が落ちる)理由です。そして長く走るほど多くのカロリーを消費できるのだから“ゆっくり+長く”走るのが最も高い脂肪燃焼率を望める、というわけです。

「これ以上速く歩けない」ぐらいのスピード

「ゆっくりのペースがわからない」とよく指摘されますが、私がつねづね目安としてお伝えしているのが、先ほどご紹介した時速8㎞。「そう言われても、どうやって測ればいいの?」と不安になった方、ご安心ください。スマートフォンをお持ちなら、ランニングのアプリを活用すると誰でも簡単に把握できます。

『世界一やせる走り方 新装版』(サンマーク出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

アプリをダウンロードしたら、スマートフォンを携帯して走るだけ。距離や時間、ペースまで測ってくれるので、つねにスピードを確認しながら走れます。慣れてきたら時速9㎞まで上げてもOKです。

このスピードを感覚的に伝えるとしたら“走る”と“歩く”の境目。ウォーキングで「これ以上速く歩けない!」という速度まで徐々に上げて、そのスピード感をキープしつつ走りましょう。

あまりハードに体を追い込むと、やせ効率も意欲も下がります。いかに運動強度を上げすぎずに走りきるかが、効率よく脂肪を燃やすコツなんです。

中野 ジェームズ 修一 フィジカルトレーナー

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なかの じぇーむず しゅういち / Shuichi James Nakano

1971年生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士。アディダス契約アドバイザリー。日本では数少ない、メンタルとフィジカルの両面を指導できるスポーツトレーナー。トップアスリートや一般の個人契約者の、やる気を高めながら肉体改造を行うパーソナルトレーナーとして数多くのクライアントを持つ。現在は大学駅伝チームのトレーナーも務めつつ、講演会なども全国で精力的に行っている。 おもな著書に、『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』(だいわ文庫)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、などがある。株式会社スポーツモチベーション

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