今年こそやせたい人に教える苦しまないやせ方 極端な食事制限や激しい運動より楽に走ろう

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これが水泳やテニス、スキーといったスポーツだったら、うまくこなすには、ある程度のスキルが必要です。チャレンジしてはみたものの「ああ、やっぱり自分には無理!」と、1時間も経たずに挫折する人だって大勢います。でもこれが“ゆっくり走る”なら、どうでしょう。運動にいい思い出のない人でも、思い立ったその日から始められますよね。

さらに、週単位で成果を実感できるのもすばらしいところです。1回走るごとに心肺機能が上がるため、いつの間にか持久力がつきます。先週よりも今週、今週よりも来週のほうが、息が上がらなくなったり足がラクに前に出たりと、週単位で自分のレベルアップを体感できるんです。

例えばゴルフやテニスだと、どんなに練習した翌週でも、さほどうまくはならない。それこそ2〜3年経ってやっと上達を実感できる人だっています。運動が苦手な人なら、もっとかかるかもしれません。これでは、やる気も続かないですよね。

スポーツにいい思い出がない人ほど、走ることで得られる、体や心に起きる劇的な変化にハマっていくようです。そういえば増田明美さんや市橋有里さんといったオリンピックに出場した元マラソン選手たちも「実はランニング以外のスポーツは本当に苦手なの」とおっしゃっていました。

持久力も筋力もカロリー消費量も、走れば走っただけ、ぐんぐん伸びていきます。

体重が気になる人は「走れる脚」づくりを

運動すればやせられる。そんなことは百も承知。

でも体を揺らして走ってもどうせ続きはしないし「あの人、やせたいんだな」などとジロジロ見られるのも恥ずかしい……。こうした不安や気恥ずかしさから、最初の一歩を踏み出せない人は大勢います。

「……少しやせてから走ろう」 

こう思い直して、これまでやせるチャンスを逃し続けてきた人も、多いのではないでしょうか。せっかくやる気になったのに、先延ばししたら体は変わらない。どうしても自信がないのなら、まず外出時に少し速く歩いてみるのはいかがでしょう。

私たち運動指導者は、明らかに体重オーバーのクライアントに対して、いきなり「では、頑張って走ってやせましょう!」とは絶対に言いません。なぜなら運動習慣のない人が体重オーバーのまま走ると、ケガや障害という大きなリスクを背負うことになるからです。

走る動作には、地面から両足が離れる瞬間があります。そして片足が着地するときにかかるウエイトは、体重の約3倍。体重が60㎏なら180㎏、100㎏ならば300㎏もの衝撃です。それに耐えるだけの筋肉がないままガンガン走ると、ひざや足首、足の裏、股関節あるいは腰に大きなストレスがかかり、あっという間に痛めかねません。これでは、やせるどころの話ではなくなります。

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